【試写レビュー】『マイ・エレメント』吹替版 / 火・水・土・風のエレメントが生きる色鮮やかな‟もしもの世界”《8月4日(金) 全国公開》

《川口春奈さん・玉森裕太さん登壇》
『マイ・エレメント』大阪プレミア試写会
舞台挨拶レポートは
こちらよりご覧ください

2023年8月4日(金)、『トイ・ストーリー』『モンスターズ・インク』『リメンバー・ミー』など数々の独創的な作品を世に送り出してきたディズニー&ピクサーによる最新作『マイ・エレメント』が全国公開されます。

本作は、火・水・土・風といったエレメント(元素)の世界を舞台に描く長編作品。個性ゆたかなエレメントたちの出会いが起こす 驚きと感動の‟化学反応”が全世界を魅了します!

(C)2023 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

公開に先立ち、『マイ・エレメント』(2D 吹替版上映) の試写会が開催されました。本記事では、本作の見どころをはじめ、物語の軸となる四大エレメントの特徴など、多方面から作品の魅力に迫ります。また、同時上映『カールじいさんのデート』の見どころもご紹介します。

■STORY■

火・水・土・風のエレメントたちが暮らすエレメント・シティ。この美しい街には、ひとつだけルールがある。それは、《違うエレメントとは関わらない》ということ。
父の雑貨店を継ぐ夢に向かって頑張っていた<火>の女の子エンバーは、ある日突然、自分とは正反対で自由な心を持つ<水>の青年ウェイドと出会う。ウェイドと過ごすなかで初めて世界の広さに触れたエンバーは、ふと自分の新たな可能性、本当にやりたいことについて考え始める。そんな時、エレメント・シティを揺るがす‟大事件”が…。違うエレメントとは関わってはいけない世界で、ふたりはこの危機を救う奇跡の‟化学反応”を起こすことができるのか…?

目次

ディズニー&ピクサーが魅せる‟もしもの世界”

個性豊かなおもちゃたちの世界を描いた『トイ・ストーリー』、幻想的な<死者の国>を舞台に家族の絆を描いた『リメンバー・ミー』など、幾多の‟もしもの世界”を送り出してきたディズニー&ピクサー。
なんと今度は ‟もしも火・水・土・風が暮らす世界があったら…”という、これまでで最もチャレンジングでユニークなテーマに挑戦。私たちの生活でも身近な存在である四大エレメントに命が吹き込まれます。

(C)2023 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

監督・ストーリーは、ピクサーの今後を担う中心人物の一人として注目されているピーター・ソーン氏。本作は、かつて韓国からニューヨークへやって来てブロンクス区で食料品店をオープンし、その地で生活を作り上げた両親の経験が色濃く投映されていると語っています。
このリアルな経験こそが、物語の‟もしもの世界”にどこか現実味を持たせ、《マイ・エレメント=自分の可能性》というテーマに説得力と深みを与えているように感じます。

さらに、それぞれのエレメントによって画のタッチや雰囲気、味わいが異なるのも、本作の見どころの一つ。
<火>のゆらめきや、<水>の透明感など、アニメーション表現の限界に挑戦したこだわりの映像は、まるで実写のよう。次々と変化する、キャラクターたちの‟表情”の豊かさにも注目です!

(C)2023 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

【個性豊かなキャラクター】エレメントの「性質」が「特徴」に。

画面いっぱいに広がるカラフルなエレメント・シティには、色とりどりの植物を育てる<土>が街の土台を成し、豊かな<水>を湛えた川が流れ、色や形を変えながら<風>がふわふわと宙を舞う中、<火>は先に定住していた他のエレメントたちに肩身の狭い思いをしながらも自分たちで街並みを作り上げて情熱的に暮らしています。

(C)2023 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

本作の主人公・<火>の「エンバー」は、エレメント・シティに移住して自分を育ててくれた両親を愛する女の子。いつか一人で店を任せてもらうことを夢に持ち、日々頑張っています。しかし、一生懸命頑張りすぎるあまり、アツくなりやすい一面も…?!
日本版声優を務めるのは、川口春奈さん。「エンバー」のやさしさ、時に強がってしまう繊細な心情と成長していく様が見事に声に生かされていました。

<水>の「ウェイド」は、エレメント・シティで家族と一緒に暮らし、市役所で検査員として働く青年。責任感が強く真面目で、とても涙もろく人の気持ちと真摯に向き合うやさしい心の持ち主。「エンバー」に新たな世界を見せ、彼女自身が持つ可能性を見出すきっかけを与えます。
日本版声優を務めるのは、玉森裕太さん。優しく語りかけるように、柔軟な心を持つ「ウェイド」の温かさが、声を通してたっぷりと伝わってきました。

(C)2023 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

<土>の「ファーン」は、“地に足の着いた”物静かなエレメント。市役所に勤務し、「ウェイド」の調査報告書を上司の「ゲイル」に報告する中間管理職で、滅多に自分のデスクから離れることはありません。頭髪周りと鼻ひげに、数種類の植物を育てています。
日本版声優を務めるのは、お笑いコンビ・サンドウィッチマンの伊達みきおさん。ゆったりとした口調で、「ファーン」の大きな体から発される声は迫力満点です。

ピンク色のふわふわとした<風>の「ゲイル」は、人情に厚く大きな愛を持つ女性。市役所で働く「ウェイド」の上司であり、どんな困難も風で吹き飛ばす強さを持っています。
日本版声優を務めるのは、MEGUMIさん。「ゲイル」は、率直な物言いをするため一見強そうに見えますが、愛情と包容力を持った魅力的なキャラクター。ユーモアたっぷりに、熱く演じられています。

火・水・土・風と、各エレメントの“性質”を最大限に生かし、それらがディズニー&ピクサーだからこそ表現できる個性豊かな”特徴”となって、ユニークなキャラクターたちが誕生しました。

(C)2023 Disney/Pixar. All Rights Reserved.

<火>は<水>に触れると、消えてしまうーー。
そして、<水>はーー。

<火>と<水>のように、本来であれば関わり合えない正反対の2人が出会い、新たな価値観や物の見方に気付かされていく。この宝物のような出会いは、まさに多様性が求められる“今”を生きる世界中の人々の心に響くことでしょう。

【NEXT】《同時上映》『カールじいさんのデート』 ▶︎▶︎▶︎

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この記事を書いた人

【取材、撮影、記事作成など、Webサイト『映画とわたし』に関わる全てのことを担当】

兵庫県神戸市出身、関西大学卒業。大学在学中にシンガーとして音楽活動を開始。CDリリースや数々のアーティストのバックコーラスを経て、ディズニー映画『美女と野獣』の日本語版デュエットソングDAMガイドボーカル(第一興商)を務める。卒業後は、関西のマスメディアで業務に携わり、2019年には神戸のラジオブースでパーソナリティとして活動。
2022年には、阪神百貨店で開催されたバレンタイン催事のイメージソング『Strawberry』を制作。Webメディア『映画とわたし』の運営を中心に、記事掲載や写真・動画撮影、音楽を通してモノやコトの魅力を発信中。

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