【試写会レビュー】『ウィッシュ』吹替版 / 水彩画とCG技術の融合で‟奇跡”の映画が誕生!ディズニーが100年にわたり大切にしてきた“願いの力”を真正面から描く《12月15日(金) 全国公開》

2023年12月15日(金)、ウォルト・ディズニー・カンパニー創立100周年記念映画『ウィッシュ』が劇場公開されます。

本作は、新たなディズニー・ヒロインのアーシャを主人公に、魔法の王国の真実を知ってしまった彼女が起こす奇跡を描いたドラマティック・ミュージカル。珠玉の楽曲とともに綴られる感動のストーリーと、水彩画を最新のCGアニメーション技術で進化させた美しい映像の世界には、まさに長きにわたり”願いの力”を描き続けてきたディズニーの”原点”と”現在”、そして”未来”が詰まっています。

ディズニー100周年を飾る本作を手がけたのは、全世界で大ヒットを記録した『アナと雪の女王』のフィルムメイカーたち
『アナと雪の女王』1、2作目を手掛けたクリス・バックと、『アナと雪の女王』や『ズートピア』などのストーリーアーティストを担当したファウン・ヴィーラスンソーンが監督を務め、現在ディズニー・アニメーション・スタジオの創作面を束ねるCCO(チーフ・クリエイティブ・オフィサー)のジェニファー・リーが自ら脚本を随筆。また、『プリンセスと魔法のキス』『アナと雪の女王』のピーター・デル・ヴェッコと『ミラベルと魔法だらけの家』『アナと雪の女王2』を担当したフアン・パブロ・レイジェスがプロデュースを担当しています。 スタジオを支え、レガシーを受け継いできた世代の違うメンバーがタッグを組み、本作のために集結しました。

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公開に先立ち、『ウィッシュ』 (2D 吹替版上映) の試写会が開催されました。本記事では、”これまで”のディズニーの歴史を振り返りながら、”これから”の100年の行き先を指し示す特別な作品の魅力に迫ります。

■STORY■

どんな“願い”も叶うロサス王国に暮らす少女アーシャの願いは、100 才になる祖父の願いが叶うこと。だが、すべての“願い”は魔法を操る 王様に支配されているという衝撃の真実を彼女は知ってしまう。みんなの“願い”を取り戻したいという、ひたむきな思いに応えたのは、 “願い星”のスター。空から舞い降りたスターと、相棒である子ヤギのバレンティノと共に、アーシャは立ち上がる。「願いが、私を強くする」──“願い星”に選ばれた少女アーシャが、王国に巻き起こす奇跡とは…?

目次

ディズニー100年の歴史の“原点”にして“頂点” ーさらなる新境地へ

1923年10月16日、ウォルト・ディズニーと彼の兄によって設立された「ディズニー・ブラザース・カートゥーン・スタジオ」。このスタジオこそが、今日まで100年以上にわたり続く「ウォルト・ディズニー・カンパニー」のはじまりです。
創立当初は人気キャラクターの版権を失う憂き目にもあいましたが、ウォルトは強い信念と不屈の精神で乗り切り、後に世界でいちばん有名なネズミとなる“ミッキーマウス”を誕生させます。

“ミッキーマウス”が主演の『蒸気船ウィリー』(1928年)を筆頭に、ウォルトは数々の短編アニメーションを製作。さらに今までにない手法を探究し、ついに長編アニメーションの『白雪姫』(1937年)を発表します。
『白雪姫』では、「マルチプレーン・カメラ」と呼ばれる 複数のセル画(キャラクター、背景などの要素)を積み重ねた撮影装置がはじめて使われたことでも有名です。この装置を使用することで、キャラクターと背景が別々に動き、アニメーションに立体感と奥行きを与えることが可能になりました。

2Dと3Dの融合で、懐かしくも新しい質感が感じられる【奇跡の映画】

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実は、最新作『ウィッシュ』でも、”水彩画”の背景を立体的に動かすために、この「マルチプレーン・カメラ」をヒントに生み出された新たな技法が採用されています。
実際に映像を見ていても、レイヤーや空間の使い方が素晴らしく、オリジナルの2Dスタイルと最新の3D技術が融合した奥行きのある映像空間が実現しています。 淡く繊細なタッチで描かれた「ロサス王国」の街並みは、思わず息をのむほどの美しさ。懐かしくも新しい、魅力あふれる魔法の世界が画面いっぱいに広がります。

「マルチプレーン・カメラ」は、新しい映像の時代を築き、初期のディズニー作品を支えた特別な撮影装置です。カリフォルニア州バーバンクにある「ウォルト・ディズニー・スタジオ」の一角には、1933年にディズニーのアニメーターが発明した実機が、現在も大切に展示されています。
“これまで”のレガシーを引き継ぎ、”いま”の技術を融合させ、”これから”の幕開けを告げるー。『ウィッシュ』は、まさにたくさんのクリエイターの想いと、ディズニーが100年をかけて築き上げてきた技術が結集した、奇跡の映画だと思います。

劇中を彩る【ダイナミックな楽曲】

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劇中の音楽を担当したのは、世界的ヒット・ソング・ライター兼アーティストとして活躍しているジュリア・マイケルズ。ディズニー音楽の巨匠アラン・メンケンや『アナと雪の女王』のロバート&クリステン・ロペス夫妻に続く、ディズニー新世代の作曲家として礎を築く存在となる彼女の楽曲は、ポップなサウンドと心情をダイレクトに伝える歌詞が持ち味。ディズニーアニメーション作品内の全楽曲を制作した、歴代最年少のアーティストとなりました。

なかでも、「ようこそ!ロサス王国へ」は、『美女と野獣』や『アナと雪の女王』、『ミラベルと魔法だらけの家』などの作品の冒頭でも表現されているような、心躍るオープニングソング。フラメンコ振付師によって実際に作り上げられた華麗なダンスと見事にマッチした、リズミカルで明るい楽曲です。
また、アーシャが自身の願いを込めて歌う「ウィッシュ〜この願い〜」は、 これまでのディズニーソングを思わせる希望に満ちあふれたメロディラインと、アコースティックなサウンドが印象的な楽曲。アーシャの優しさと、新たな道を切り拓こうとする勇気が綴られた歌詞にも注目です!
ほかに、マグニフィコ王とアーシャが歌う「輝く願い」や、アーシャとティーンズが歌う「真実を掲げ」など、場面を鮮やかに彩るダイナミックな楽曲の数々が楽しめます。

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100周年にふさわしい豪華な【日本版声優】が大集結!

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主人公アーシャを演じるのは、ミュージカルやドラマで活躍する生田絵梨花。 やさしくて温かい、ちょっぴりお茶目なアーシャのキャラクター像をまっすぐに表現し、心の動きや成長にいたるまで繊細な演技で観客を魅了します。
そんなアーシャに立ちはだかるマグニフィコ王を演じるのは、音楽家、俳優として圧倒的な存在感を誇る福山雅治。低く落ち着いた声で威厳を表すだけでなく、単なる悪とは言い切れないキャラクターの多面的な魅力を見事に描き出しています。
そして、子ヤギのバレンティノを演じるのは、ドナルドダックや『アラジン』のジーニーなど、数多くの人気キャラクターを演じる山寺宏一。かわいいルックスとクールな声のギャップがたまらない、どんな時もアーシャの味方で頼りになる相棒を演じます。

すべての魔法の物語は、【願いの力】から始まった

『ウィッシュ』の物語には、『白雪姫』(1937年)、『ピノキオ』(1940年)、『シンデレラ』(1950年)、『ピーター・パン』(1953年)、『眠れる森の美女』(1959年)など、特にディズニーの初期作品にオマージュを捧げた描写が数多く登場します。
例えば、アーシャの7人の友達”ティーンズ”は『白雪姫』に登場する“7人のこびと”からインスピレーションを受けていたり、アーシャの願いに応え空から舞い降りた願い星の”スター”は『ピーター・パン』に登場する”ティンカー・ベル”のように魔法の粉を纏いながらふわふわと飛んでいます。
そして、『ウィッシュ』の最大のテーマでもある”願い”は、星に夢と希望を託した『ピノキオ』の”ジミニー・クリケット”をはじめ、これまでのディズニー作品に登場するキャラクターたちが大切にしてきた《かけがえのないもの》です。

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ウォルト・ディズニー、彼と同じ時代を生きたアニメーターや音楽家、そしてその意志を今の時代へと受け継ぐクリエイターが100年をかけて描き続けてきた魔法。そのすベては、心からの強い”願い”によって生み出されてきました。
誰もが持っている”願い”の力に寄り添い、観客の心に不思議な力を宿すー。世紀のドラマティック・ミュージカルを、ぜひ劇場でお楽しみください!

『ウィッシュ』作品詳細

2023年12月15日(金)
全国劇場にて公開

監督:クリス・バック『アナと雪の女王』『アナと雪の女王 2』、ファウン・ヴィーラスンソーン『アナと雪の女王』『ズートピア』
脚本:ジェニファー・リー『アナと雪の女王』『アナと雪の女王 2』
音楽:ジュリア・マイケルズ『シュガー・ラッシュ:オンライン』

製作:ピーター・デル・ヴェッコ『アナと雪の女王』『アナと雪の女王 2』、フアン・パブロ・レイジェス『アナと雪の女王 2』『ミラベルと魔法だらけの家』
声の出演: 生田絵梨花(アーシャ)、福山雅治(マグニフィコ王)、山寺宏一(バレンティノ)、檀れい(アマヤ王妃)、鹿賀丈史(サビーノ)、大平 あひる(ダリア)、蒼井翔太(ガーボ)、青野紗穂(ハル)、落合福嗣(サイモン)、岡本信彦(サフィ)、宮里駿(ダリオ)、竹達彩奈(バジーマ)
原題:WISH
全米公開:2023年11月22日
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン

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この記事を書いた人

【取材、撮影、記事作成など、Webサイト『映画とわたし』に関わる全てのことを担当】

兵庫県神戸市出身、関西大学卒業。大学在学中にシンガーとして音楽活動を開始。CDリリースや数々のアーティストのバックコーラスを経て、ディズニー映画『美女と野獣』の日本語版デュエットソングDAMガイドボーカル(第一興商)を務める。卒業後は、関西のマスメディアで業務に携わり、2019年には神戸のラジオブースでパーソナリティとして活動。
2022年には、阪神百貨店で開催されたバレンタイン催事のイメージソング『Strawberry』を制作。Webメディア『映画とわたし』の運営を中心に、記事掲載や写真・動画撮影、音楽を通してモノやコトの魅力を発信中。

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