1967年に連載を開始した、モンキー・パンチの人気漫画『ルパン三世』。
その後さまざまなメディアで、世界を股にかけて活躍してきた世紀の大泥棒にも、まだ⻘い「少年時代」がありました。
少年は、如何にして
“ルパン三世”となったのか…。
2022年12月16日(金)より、DMM TVにて独占配信がスタートする『LUPIN ZERO』は、これまでずっとベールに包まれてきた彼のビギニングを描いた物語。
16日の配信に先立ってオンライン試写会が開催されましたので、第1話の感想レビューとともに見どころをご紹介します。
1960年代の日本を舞台に「少年ルパン」が駆け巡る!
舞台は 1960年代、高度経済成⻑期の日本。
煙突から出る排気ガス、車の交通渋滞と騒がしいクラクション…
画面いっぱいに昭和レトロの雰囲気が漂う中、物語は東京の一角にある中学校から始まります。
中学生のルパンは、成績は抜群に優秀。しかし、屋上でギャンブルをするほど素行は不良…。そんな型破りな中学生だけに、毎日の生活に退屈しきっていました。
そんなときに出会ったのが、同じ中学校の同級生の次元大介。
彼は、幼い頃から父とともに戦場を渡り歩いてきた経歴を持ち、プロとして裏稼業まで行なっていたのでした。
ある日、ナイトクラブで遊んでいたルパンは、クラブの歌手である洋子に一目惚れをします。
しかし、彼女はとある事件に関わりを持つ人物であり、そこに偶然居合わせていた次元をも巻き込みながら物語が進んでいくこととなります…。
第1話の物語を基盤に、少年時代のルパン、そして次元との出会いが描かれていきますが、フィクションでありながらも随所に当時の日本の様子が垣間見れて大変面白いです。
中学生がナイトクラブで豪遊したり、次元は初登場シーンから年上の不良相手に拳銃を撃ったり、煙草を吸ったり…と、彼らの年齢のことを考えるとなかなかパンチが効いている描写です。
1960年代といえば、第18回夏季オリンピックが開催された年代であり、半世紀以上も前の物語ということになりますが、当時をよく知る人はもちろん、あまりよく知らない世代にとってもかなり刺激的な内容だと思います!
そして何よりも、少年時代の彼らのなかに、これまで私たちが慣れ親しんできた大人になったルパン、次元の姿を感じさせつつ、それぞれのキャラクターの子供っぽさや大人ぶった姿が丁寧に描かれていて、本当に感動しました。