【内覧会レポ】ルイ·ヴィトン「ビジョナリー·ジャーニー」展の圧倒的な空間美と展示の魅力。大阪中之島美術館で開催

記者内覧会にて撮影
撮影:『映画とわたし』編集部

2025年7月15日(火)~ 9月17日(水)の期間、大阪中之島美術館(大阪市北区)にて、ルイ·ヴィトンの創業170周年と2025年日本国際博覧会(大阪·関西万博)を記念して、ルイ·ヴィトン「ビジョナリー·ジャーニー」展が開催されます。

本記事では、14日(月)に行われた記者内覧会で撮影した写真とともに、編集部によるレポートをお届けします。

本展は、ルイ·ヴィトンの歴史や日本との関係に焦点を当てた没入型の展覧会。会場では、メゾンが所蔵するコレクションから厳選された、1000点を超える貴重な歴史的アイテムや資料、アーカイヴを展示。さらに、神戸の香雪美術館、パリのギメ東洋美術館やケ·ブランリ美術館といった世界有数の国際的芸術機関の特別協力によって展示される名品の数々が、壮大な物語を紡ぎます。

《万博》がつないだ、友情と絆

ルイ・ヴィトンと日本の交流は、1867年のパリ万国博覧会に端を発します。 日本がはじめて参加した記念すべきこの万博で、ルイ・ヴィトンはのちにブランドの象徴ともなる蓋が平らな“トランク”を発表し、受賞の栄誉に輝きました。その成功こそが、メゾンの卓越した品質に魅了された日本の顧客、そして日本美術に感銘を受けたメゾンのリーダーたちとの、創造的で刺激に満ちた関係がはじまるきっかけとなったのです。

心が揺さぶられる、極上のエンターテイメント空間

エントランス

まず目に飛び込んでくるのは、メゾンを象徴する“トランク”を現代的に表現した、壮大なドーム型のエントランス。シンボリックかつ没入感溢れる構成で、来場者をルイ・ヴィトンの世界へと誘います。

展示室は、創業者ルイ・ヴィトンの一族がかつて暮らしていた“アニエール”をイメージした展示から始まり、さまざまな“コラボレーション”で魅了する展示まで、全11章で構成されています。デザイン、アート、ファッション、そしてライフスタイルにインスピレーションを与える原動力である《旅》をテーマに、アイコニックなハンドバッグや歴史的なトランク、家具など1000点以上もの作品やアーカイヴ資料を通して ルイ・ヴィトンの170年の軌跡を辿ります。さらに、メゾンの大切な価値観である職人技やサヴォアフェールに焦点をあて、製造工程の一部を実際に見られるスペースも登場します。

会場風景
記者発表会の様子
(左から)菅谷富夫氏、フロランス·ミュラー氏、ダミアン・ベルトラン氏、重松象平氏

記者発表会には、美術史家兼キュレーターのフロランス·ミュラー氏、会場演出を担当した建築家の重松象平氏らが出席。ミュラー氏は、メゾンの歴史や日本との深い繋がりについて述べた上で、メゾンを象徴する《モノグラム》に関する展示について「《モノグラム》は、日本刀のつばのデザインや家紋にインスピレーションを得たものだと言います。今回、ギメ東洋美術館の協力でお借りすることのできた“トランク”には家紋がプリントされています。花びらを思わせるようなパターンの在り方など、幾何学的なデザインが《モノグラム》と共通点が多いと感じています。」と話しました。

展示風景

「旅行用トランク」
19世紀 木、黒漆、金漆、スズ

ギメ東洋美術館

会場演出を担当した重松氏は、ルイ・ヴィトンの“トランク”から着想を得たインスタレーション作品の魅力を解説。本展期間中は、大阪中之島美術館の吹き抜けに“トランク”のランタン・タワーが設置されており、温かな光で美術館に訪れた来場者を出迎えます。この作品について、重松氏は「日本の伝統的な和紙で“トランク”を表現して、ランタンのように天井から吊るしています。日本の“夏祭り”もイメージしています。」と述べました。

展示風景
それぞれの物語が垣間見えるアイテムに注目

会場では、グラフィックアーティスト VERDYによるカスタムメイド「クーリエ・トランク」や、メゾンのアンバサダーを務める平野紫耀によるスペシャル・オーダー「ツールボックス・トランク」、さらにフローレンス・ビュー、ゼンデイヤといった世界で活躍するセレブリティが着用したドレスなども展示。それぞれの物語が垣間見えるアイテムの数々に、心ときめきます。

「クーリエ・トランク」
VERDYによるカスタムメイド
「ツールボックス・トランク」
平野紫耀によるスペシャル・オーダー
10章:アトリエ「ラレックス」
メゾンのアンバサダーが
オーディオガイドに登場

オーディオガイドのナビゲーターとして、ルイ·ヴィトンのアンバサダーを務める歌舞伎俳優·十三代目市川團十郎白猿、広瀬すず、Number_i(ナンバーアイ)の平野紫耀の3名が登場。

オーディオガイドは、会場内にあるご案内にスマートフォンをかざすと無料で利用できます。
※お手持ちのスマートフォンとイヤホンをご持参ください。

ギフトショップがオープン

本展期間中は、厳選されたルイ·ヴィトン製品を取扱うギフトショップがオープン。本展限定のブックレットや、ルイ·ヴィトンと日本の関係に焦点を当てた書籍、限定カードケース「ポルト カルト·マグネット」、ノートブックなど、幅広くセレクトされたアイテムが揃います。

伝統がメゾンの創造性と革新性を刺激し続け、 さらに未来の礎となり、 世界に広がっていくーー。本展を通して、これまでも、そしてこれからも続くメゾンと日本との長きにわたる揺るぎない友情と絆を感じ取ることができます。展示品の一つひとつが語り掛ける“声”に耳を傾けながら、ルイ·ヴィトンの過去から未来へと旅するひとときを味わってみてはいかがでしょうか。

取材・撮影・文/ Maika (『映画とわたし』)

開催概要

ルイ·ヴィトン「ビジョナリー·ジャーニー」展
会期2025年7月15日(火)~9月17日(水)
開館時間日曜日-木曜日:10:00 – 17:00(入場は16:30まで)
金·土·祝前日:10:00 – 19:00まで延長(入場は18:30まで)

【休館日】月曜日、7/22(火)、7/21(月·祝)、8/11(月·祝)、9/15(月·祝)は開館
※都合により、臨時休館する場合があります。
会 場大阪中之島美術館 5階展示室
※ギフトショップは、本展をご鑑賞時のみご入場いただけます。

主催:大阪中之島美術館
特別協力:ルイ·ヴィトン

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