【試写レビュー】『ホーンテッドマンション』アトラクションの世界観を忠実に再現!ニューオーリンズを感じる、エネルギッシュな”サウンド”にも注目《2023年9月1日(金) 全国公開》

2023年9月1日(金)、ディズニーランドの人気アトラクションを新たに実写映画化した話題作『ホーンテッドマンション』が全国公開されます。

999人のゴーストが住むという呪われた洋館に暮らすことになった親子と、洋館で起こる心霊現象の解明のためにやってきた4人のエキスパートが、ゴーストたちと繰り広げる攻防をコミカルに描いた本作。アトラクションさながらの‟恐怖”と‟笑い”のハイブリッド体験が全世界を魅了します!

公開に先立ち、『ホーンテッドマンション』(2D 字幕版上映) の試写会が開催されました。本記事では、本作の見どころをはじめクリス・バワーズによる劇中の音楽など、多方面から作品の魅力に迫ります。

■STORY■

医師でシングルマザーのギャビーは、ニューオーリンズの奥地に建つ不気味な洋館を破格の条件で手に入れ、9歳の息子トラヴィスとともに引っ越しをする。しかし、一見すると豪華なこの新たなマイホームは「ホーンテッドマンション」と呼ばれる洋館で、2人は想像を絶する怪奇現象に何度も遭遇する。そんな親子を救うため、個性的でクセの強い4人のエキスパートたちが集結し、館の謎を解き明かそうとするが…。

アトラクションさながらの”クセの強い”心霊体験

ディズニーランドの人気アトラクション”ホーンテッドマンション”が実写化されたのは、2003年(日本では2004年)にエディ・マーフィ主演で公開された映画『ホーンテッドマンション』以来2度目となります。

2023年、新たに実写映画化した本作のメガホンをとったジャスティン・シミエン監督は、かつてカリフォルニアのディズニーランドでキャストとして働いており、よく“ホーンテッドマンション”に乗っていたという異色の経歴の持ち主。アトラクションのことをよく知り、特別な思いを抱く監督なだけに、劇中にはその世界観が忠実に再現されていました。

例えば、アトラクション内でも特に印象的な“縦に伸びる部屋”。額に入った肖像画がストライプ柄の壁紙に飾られており、一見なんの変哲もない空間なのですが…。みるみるうちに部屋が縦に伸びていき、《部屋が伸びている》のか《ゲストの目の錯覚》なのか、なんとも不思議な体験をします。

そのほかにも”舞踏会で踊るゴーストたち”や”どこまでも続く長い廊下”など、アトラクションさながらのクセの強い心霊現象の要素が随所に散りばめられており、まさに世界中の”ホーンテッドマンション”のファンに贈る究極のエンターテイメント体験を実現しています。
これらの要素がどのようなシーンで登場するのか、よくよく目を凝らしてご覧ください!

■“恐怖”と“笑い”の世界に誘うクセモノたちが大集合!

© 2023 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.

映画に登場するキャラクターも、インパクト抜群でクセモノ揃い。“ヒッチハイキングゴースト”や“ブライドゴースト” など、長く親しまれている人気ゴーストたちも登場します。

もちろん、本作のオリジナルキャラクターも続々と登場。特に、館に引っ越してきた医師のギャビーとその息子のトラヴィスを救うために結成された、心霊エキスパートたちによる“ドリームチーム”のメンバーに注目です。
幽霊を信じない心霊写真家・ベンを筆頭に、調子が良すぎる神父・ケント、何かと大げさな霊媒師・ハリエット、幽霊屋敷オタクの歴史学者・ブルースという、ワケアリの香り漂う4人の心霊エキスパートたち。それぞれの個性が強いあまりぶつかってばかりですが、実は仲間想いで勇敢な一面も…!?

さらに、アトラクションの水晶玉でお馴染みのマダム・レオタの秘密も解き明かされ、人間たちを華麗に”恐怖”と”笑い”の渦へと誘います。

ニューオーリンズを感じる、”魂を揺さぶる”サウンド

本作の舞台設定は、ニューオーリンズの奥深くに建つ洋館 “ホーンテッドマンション”。
ニューオーリンズといえば、ジャズの発祥地として有名で、ルイ・アームストロングなど著名なジャズミュージシャンの故郷でもあります。発祥の地というだけあり、ジャズクラブだけでなく、街中や公園でも子どもと大人が一緒にジャズを演奏している姿も見られます。

『ホーンテッドマンション』の世界を彩る音楽の数々を担当したのは、作曲家クリス・バワーズ。ジャズ・アーティストとしてデビューを果たし、ジャズの伝統に根付きながらも“新しい時代の音楽”を生み出したと絶賛された人物で、第91回アカデミー賞の作品賞に選ばれた『グリーンブック』をはじめ、映画やテレビ番組などのスコアを数多く担当しています。

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まず、本作のオープニングに登場する楽曲『His Soul Left Gloss on the Rose』。ニューオーリンズのブラスバンドを伴った伝統的なパレード“セカンド・ライン”の場面で登場する印象的なサウンドは、ミクスチャー・ブラス・バンド、ザ・ソウルレベルズとクリスの共同制作で、全体を通してジャズの要素が色濃いクールな楽曲に仕上がっています。

この曲は、とある別の楽曲の”バリエーション”であることも明かされています。
それは、”ホーンテッドマンション”で最も有名で親しまれている楽曲『Grim Grinning Ghosts』
シンプルながらもどこか風変わりなメロディは、一度聴いたら耳から離れないほど。

作品を象徴する非常に大切な楽曲であることから、さまざまなシーンで、いろんなバリエーションで登場するのも魅力の一つ。エネルギッシュでエキサイティングなダンス・パーティーや、幽霊が現れる瞬間を強調するようなオルガンの演奏など…。クリスは、『Grim Grinning Ghosts』にオマージュを捧げ、オリジナルの”魂を揺さぶる”音楽を見事に創り上げています。

『ホーンテッドマンション』作品詳細

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2023年9月1日(金)
全国劇場にて公開

監督:ジャスティン・シミエン
音楽:クリス・バワーズ
出演:ラキース・スタンフィールド、ロザリオ・ドーソン、オーウェン・ウィルソン、ティファニー・ハディッシュ、ダニー・デヴィート、ジェイミー・リー・カーティス ほか
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン

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この記事を書いた人

【取材、撮影、記事作成など、Webサイト『映画とわたし』に関わる全てのことを担当】

兵庫県神戸市出身、関西大学卒業。大学在学中にシンガーとして音楽活動を開始。CDリリースや数々のアーティストのバックコーラスを経て、ディズニー映画『美女と野獣』の日本語版デュエットソングDAMガイドボーカル(第一興商)を務める。卒業後は、関西のマスメディアで業務に携わり、2019年には神戸のラジオブースでパーソナリティとして活動。
2022年には、阪神百貨店で開催されたバレンタイン催事のイメージソング『Strawberry』を制作。Webメディア『映画とわたし』の運営を中心に、記事掲載や写真・動画撮影、音楽を通してモノやコトの魅力を発信中。