【取材レポ】綾瀬はるかが『ファーストボイス』大阪舞台挨拶に登場!親子“記者”との交流に笑顔

(左から)綾瀬はるかさん、前田哲監督
撮影:『映画とわたし』編集部

2026年10月2日(金)より全国公開となる映画『ファーストボイス』の公開直前舞台挨拶が、9月23日(水)大阪ステーションシティシネマ(大阪市北区)にて行われ、主演の綾瀬はるかさんと、本作のメガホンをとった前田哲監督が登壇しました。本記事では、イベントの模様の一部をお届けします。

観客からの盛大な拍手で迎えられる中、綾瀬さんと前田監督が登場。この日、綾瀬さんは声の不調もありながら「みなさん、まいど!ちょっと今日は声が変なんですけれども、必死のパッチで頑張ってます。短い時間ですけど楽しんでいってな!」と関西弁で挨拶し、会場を和ませました。

この関西弁を直前に指導したという、大阪府出身の前田監督は「今ちょっと綾瀬さんの声が出づらいんですけども、普段はすごい美声なんです」とフォローしながら、集まった観客へ感謝を伝えました。

本作の舞台は、ディスコでミラーボールが煌めき、日本が好景気に沸いたバブル経済絶頂期の1989年。困った人を放っておけず、お金にならない案件ばかりを引き受けてしまうお人好し弁護士の朝日道子(演:綾瀬はるか)が、会社と上司を相手に提訴をしたいと相談に訪れた上原恵(演:ファーストサマーウイカ)と出会い、社会の理不尽に立ち向かっていく痛快リーガルエンターテインメントです。

綾瀬さんは前日に福岡を訪れ、本作の着想の元となった実際の裁判で原告代理人をつとめた辻本育子先生、原田直子先生と対面したことを明かし「実際こういう先生に相談すると心強いんだろうなって思いました。(当時の話を聞く中で)こんな強い信念を持った先生たちだからこそ、こういうことが成し遂げられたんだなっていうのを感じて、ファンになりました」と尊敬の思いを語りました。

綾瀬はるかさん

前田監督は、実話に着想を得たフィクションであることに触れながら「お二人には、僕もお会いしたことがあり(映画の公開を)喜んでおられました。『ちゃんと後世に伝えていきたいという思いもあるし、まだ変わってない部分もたくさんあるので…そういう意味では意義がある映画じゃないですか』という感想をいただきました」とお二人との交流を振り返りました。

続いて話題となったのは、物語終盤の最終弁論のシーン。前田監督は、綾瀬さんの演技に「キャストの方も傍聴席の方も、心打たれてて。ウイカさんや(松本)穂香さんはちょっと涙ぐんでいました。普段の綾瀬さんとギャップがあったので、スタッフもみんな驚いてました」と明かしました。

これに対し綾瀬さんが「ギャップっていうよりも、朝日先生っぽいねって言われることが多いんですけれども」とコメントすると、前田監督も「朝日道子は綾瀬はるかなんですよ!」と断言。企画の早い段階から綾瀬さんが主演を務めることが決まっていたため、脚本家が綾瀬さんをイメージしながら“当て書き”した部分もあることを明かしました。

撮影現場での綾瀬さんについて、前田監督は「ずーっと喋ってるんです」と暴露。弁護団を演じる女性キャストたちは撮影の合間も会話が絶えず「女子校みたいにペチャクチャ喋ってて、ほんでずっと共演者の似顔絵描いてるし(笑)」と楽しそうな現場の様子を振り返ります。しかし、いざ本番になると雰囲気が一変したといい「ヒュッて人格が変わるみたい。その切り替えが誰よりも早い、素晴らしいですね」と絶賛しました。

前田哲監督

綾瀬さんも「本当に女子校みたいにおしゃべりして。監督が『集中してくださいー!』って何度も」と笑顔で振り返ると、前田監督も「始めますよー!って言わないとしばらくずっと楽しそうに喋ってます。でも、リラックスした状態だからこそ芝居で最大限の力を発揮できると僕は考えているので、それが一番端的にできるのは綾瀬さんだなというふうに思いますね」と応じ、息の合った掛け合いで会場を沸かせました。

朝日は、3人の子どもたちを育てながら、仕事に育児にめまぐるしい日々を送る弁護士。この日の舞台挨拶イベントは、そんな朝日の姿とも重なる、忙しい日々を送るママ&パパにも映画を楽しんでいただくために、“小さなお子さま連れに優しい”特別上映会として開催。さらに、ファーストサマーウイカさん演じる上原恵が、劇中で記者として活躍する姿が描かれることにちなみ、鑑賞を終えたばかりの観客が“記者”となって、綾瀬さんと前田監督へ直接質問する特別企画も実施されました。

選ばれた観客は“記者”の腕章をつけてステージへ。最初にマイクを手にしたのは女の子と父親。劇中で赤い衣装を着ていたことにちなみ、父親が「綾瀬さんの好きな色を教えてください」と尋ねると、綾瀬さんはじっくりと悩みながら「白、水色、赤など…」と答えました。

親子“記者”による質問の様子

続いて、少し緊張している様子の女の子は「最後の長いセリフ、すごいなって思いました。どうやってあのくらい長いセリフを覚えたんですか」と一生懸命に質問。綾瀬さんは「前日にまとめて覚えるのではなく、なるべく1週間前ぐらいから刷り込み方式で覚えます。覚えて寝る、覚えて寝るってやると脳に定着するみたいで。早めからちょっとずつやります」と長いセリフを覚えるコツを明かしました。

子育てをしながら仕事にも向き合う母親からは「今後フルタイムで働くことを考える中で、映画を見て頑張ろうかなと思いました。勇気付けられました」との感想が寄せられました。さらに、役を演じる際、新しい職業や分野についてどのように事前準備をしているのかと尋ねると、綾瀬さんは「今回は実話に着想を得たお話だったので、当時の資料をたくさんいただいて。弁護士の先生がどのような気持ちだったのか、どのような裁判が行われていたのか、資料をたくさん読みました」と答えました。

「レッツ・ビギン!」ポーズを披露する綾瀬さん

舞台挨拶も終盤に差し掛かり、最後に綾瀬さんが観客に向けて「今日は、直接皆さんの生の声を聞けてすごい嬉しかったです。楽しい時間でした!」と笑顔で挨拶。前田監督は「まだまだこの問題は今も続いていることだと思うので(この映画を)ぜひ見て、少しでも社会が変わっていくきっかけになればいいなと思ってます」とメッセージを送り、会場が暖かな拍手に包まれる中、イベントは幕を下ろしました。

取材・撮影・文/ Maika (Webサイト『映画とわたし』)

作品詳細

『ファーストボイス』

●Story●
ディスコでミラーボールが煌めき、日本が好景気に沸いた1989年――。
寝ぐせ頭で法廷に駆け込む日々を送り、お金にならない案件ばかりを受けてしまうお人好しの弁護士・朝日道子(綾瀬はるか)。そんな彼女のもとに、職場で理不尽な嫌がらせを受け、大好きな仕事をも奪われたとして、会社と上司を相手に提訴をしたいという女性・恵(ファーストサマーウイカ)が訪れる。しかし、それは誰も戦ったことのない前例なき「ハラスメント」を巡る裁判。新人弁護士の栞(松本穂香)は「勝ち目がない」と反対するが、朝日は「この裁判は必ず未来に繋がる」と立ち上がる。
彼女たちの前に立ちはだかるのは、“常識”という巨大な壁。それでも踏み出した勇気ある一歩と最初の一声“ファーストボイス”が、日本社会を揺り動かしていく――!

◆出演
綾瀬はるか
ファーストサマーウイカ、松本穂香
峯村リエ、山田真歩、工藤阿須加、水川かたまり(空気階段) / 鈴鹿央士、迫田孝也、酒向 芳
木村多江、筒井道隆

◆監督:前田 哲
◆脚本:橋本裕志
◆音楽:富貴晴美
◆製作:「ファーストボイス」製作委員会
◆配給:松竹 / ワーナー・ブラザース映画

©2026「ファーストボイス」製作委員会

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