9月19日(土)、大ヒット上映中の映画『八つ墓村』の公開記念舞台挨拶が、なんばパークスシネマ(大阪市浪速区)にて行われ、主演の尾上松也さんをはじめ、奥智哉さん、堀田真由さん、そして本作のメガホンをとった清水崇監督が登壇しました。本記事では、イベントの模様の一部をお届けします。
ミステリー界の巨匠・横溝正史の金字塔であり、シリーズ累計発行部数5500万部を超えるベストセラー『八つ墓村』が、“日本三大名探偵”とも称される人気キャラクター・金田一耕助の初登場から80周年という記念すべき節目に、完全新作として映画化!圧倒的なスケールと、映像美で描く極上のミステリーエンターテインメントが完成しました。
会場に集まった観客からの盛大な拍手に迎えられて、ゲストの皆さんが登場!司会者からの「せっかく大阪に来ていただいたので、関西弁でご挨拶を頂戴したいと思います」というリクエストに応えて、金田一耕助役の尾上さんは「ほんまにありがとう!ぎょーさん人おるでほんまに。嬉しいですわ!これから(映画を)観るんやんな?楽しんでいってください!」と笑顔で語りかけました。

続く、井川辰弥役の奥さんは「おおきに!」と切り出したものの、すぐさま「あ、なんか違ったな」と仕切り直し「本日は短い間ですが、最後まで楽しんでいただけたら幸いです」と挨拶。この日の登壇者で唯一の関西出身となる、森美也子役の堀田さんは「皆さん、関西に帰ってきました。ただいま〜!短い時間やけど、楽しんでってな〜!」と地元・関西への帰還を喜びました。
最後に清水監督も「これから皆様が見る映画を監督させてもろた、監督の清水崇と申します」と関西弁に挑戦。関西出身ではないものの、大学時代を関西で過ごしたそうで「空気と食べ物はこっちの方が好きですね」と笑顔で明かしました。
舞台挨拶の前に道頓堀に訪れたという尾上さんは「むっちゃ暑かったで、ほんま。まだまだ夏やな」と大阪の暑さを実感した様子。また、ずっと関西弁で話し続けているうちに「どうやって敬語を使ったらいいのか、ちょっと分からなくて。友達みたいになっちゃう」と笑いを誘う一幕も。

和やかな大阪トークで会場が盛り上がったところで、話題は映画『八つ墓村』へ。本作で物語の中心人物となる井川辰弥を演じた奥さんは「内定ゼロ、彼女ナシの大学生、あまり未来に希望のない若者の役ですけど、金田一さんや美也子など色んな人と接していく中で、感情を見つけたり育んでいったりします。そういうちょっと微妙な変化も見ていただけたら…」と見どころを語りました。

『八つ墓村』といえば、日本を代表するミステリーとともに、おどろおどろしい世界観や恐怖描写も大きな特徴。そんな作品だけに、撮影現場も緊張感に包まれていたのかと思いきや、実際の現場は非常に和やかだったそうで、清水監督は「お金払った方がいいかってぐらい、小籔(千豊)さんが『ほんでな、ほんでな』と言いながらすべらない話をずっと展開してて」と明かしました。

尾上さんは、そんな雰囲気を作っていたのは清水監督自身でもあったことも明かし「監督がまず率先して、和やかな空気を作ってくれていました。でも、慣れるのに時間のかかるタイプのジョークとか表情で言ってくるんで、最初は探ってました(笑)」と告白。堀田さんも「物語は背筋の凍るようなシーンもあったり、怖い描写もありますけど、撮影現場はすごい和気あいあいとしていて。逆にもう笑い声が起きてるぐらい。楽しかったです!」と笑顔で語りました。
清水監督は、原作や過去の映像作品の印象が強い『八つ墓村』だからこそ「今、新しい『八つ墓村』を作りたいという思いがありました」と振り返ります。キャスト陣には「これまで原作を読んだことがない、過去の映画を観たことがないのであれば、あえて撮影前に“予習”をしないでほしい。見ないまま、僕らで新しいものを作りたい」と伝えていたことを明かしました。
そんな“令和版”の『八つ墓村』について、奥さんは様々なシーンを振り返りながら「清水監督の味が色濃く出ていると思います。特に、最後が“肝”ですかね」と、エンドクレジットまで映画を楽しんでほしいと呼びかけました。そんな辰弥と行動をともにするのが尾上さん演じる金田一耕助。尾上さんは、二人の関係について「完全にバディです。一緒に事件を追っかけていきますが、金田一も辰弥に助けられて、辰弥もいつのまにか金田一によってどんどん変化していく…そこも見どころの一つだと思います」と話しました。
堀田さんは、自身はホラー作品があまり得意ではないことを明かしながらも、本作について「怖さが絶妙なバランスなので、見れなくないというか。ホラーだけではなく、しっかりと“ミステリー”として楽しめる作品になっています」とコメント。前半で感じた違和感が後半につながっていく構成にも触れ「できれば一度だけじゃなくて二度見ていただくと、振り返った時に『あの時のこのキャラクターの表情』とか『こういう時に言ってた言葉』とか、また違った面が見えてきて面白いと思います」と話しました。

フォトセッションでは、清水監督が今年7月にカナダのファンタジア国際映画祭で受賞した「生涯功労賞」のトロフィーが登場。トロフィーを手にした清水監督は「すごくありがたいんですけど、“功労賞”と聞くと自分の年齢を感じてしまって…(笑)いつの間にかずっと怖い映画を撮り続けてる人生になってきてます」と語りました。

最後に尾上さんが「清水監督をはじめ、キャスト、スタッフとともに作り上げた作品をこれから観ていただけるのが楽しみです。清水監督のおかげで、どの世代にも届くような新しい『八つ墓村』が誕生しました。群衆心理や人間の狂気というテーマ性を現代に置き換えたことによって、より皆さんに届きやすくなっているんじゃないかなと思います。新しい『八つ墓村』を見て、何かを感じ取っていただければ嬉しいです」と力強く挨拶し、大阪での公開記念舞台挨拶は大きな盛り上がりに包まれながら幕を下ろしました。
取材・撮影・文/ Maika (『映画とわたし』編集部)
『八つ墓村』

大ヒット上映中
⚫︎STORY⚫︎
内定ゼロ、彼女ナシ。大学生・井川辰弥のもとに舞い込んだ母の訃報。奇妙な探偵・金田一耕助に誘われ、岡山県の山奥に潜む「八つ墓村」を訪れる。
封印された、ルーツと怨念の記憶が目を覚ます。村では、名家・田治見家の莫大な遺産の相続人である辰弥の帰還に合わせたかのように、不可解な連続殺人事件が発生。 金田一耕助と共に、事件に巻き込まれてゆく。誰も知らない“八つ墓”の秘密が今明かされる──。
ようこそ、最高の悪夢へ。
■出演
尾上松也
奥智哉 堀田真由
佐野岳 小野塚勇人 永瀬莉子 中村莟玉 笹野鈴々音
小籔千豊 中島亜梨沙 川瀬陽太 今野浩喜
渋川清彦 髙嶋政伸
高島礼子 滝藤賢一
■監督
清水崇
■原作
横溝正史「八つ墓村 金田一耕助ファイル1」(角川文庫/KADOKAWA 刊)
■製作
「八つ墓村」製作委員会
■製作幹事・配給
松竹/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
■制作プロダクション :
ダーウィン
■制作協力:
松竹撮影所
©2026「八つ墓村」製作委員会 ©Yokomizo Seishi/KADOKAWA

