2023年にインディーズ映画の登竜門とされる第17回田辺・弁慶映画祭でグランプリ・観客賞など 5冠を達成した『99%、いつも曇り』が、テアトル梅田にて実施のプログラム《田辺・弁慶映画祭セレクション 2024》で9月25日(水)に凱旋上映されます。
本作は、発達障害の傾向がある女性のリアルな生き様を描いたヒューマンドラマ。2023年末から各エリアの劇場で公開されると、「まるで自分の気持ちが描かれているよう」「発達障害を持つ家族と暮らしている。支える側の気持ちを丁寧にすくい取った映画を作ってくれて“ありがとう”という気持ち」と、共感・賞賛の声が次々に寄せられました。
ABOUT THE MOVIE
全ての女性に、生き方への新しい視点を届けたい!
アスペルガー傾向(発達障害グレーゾーン)にある女性、楠木一葉。正義感が強く、おしゃべりでパワフル。生理も来なくなって子供は作れないと言い放つ一葉の目には、夫の大地が子供を欲しがっている姿が映る。流産した経験もあり子作りに前向きになれない一葉は、過去の経験や自分自身の性質・傾向に悩み、社会との関わり方や働き方をまだ見つけられずにいる。
「自分もだけどあんたもアスペルガーだと思うよ」と15年前に言われた衝撃的な言葉がこの映画を生んだ。実際に発達障害傾向の人たちのコミュニティに参加してみると、職場に馴染めない、どうしてもミスを連発する、なかなか自分に合う仕事に巡り合わず職場選びに悩んでいるなど、取材してわかった。人と話が噛み合わない、空気が読めないとか…なるほどなるほど。アメリカ人の友人に聞いてみるとアメリカにはそんな人は沢山いる、と。
我々は小さな社会で、いつでも周りの顔色を伺いながら、小さな頭をぐるぐるさせて人間関係の難しさにぶち当たっている。生きるって本当に大変。それは発達障害傾向であろうとなかろうと、みんな同じ。それなら、もう少し想像力を働かす努力をしてみようか。みんな誰もが凸か凹で、凸凸凹凹で。15年前の私がこの映画を作るよう背中を押した。
監督・脚本・編集:瑚海みどり
ただひたすら必死に、前を向いて生きる主人公のキャラクター性を表情豊かに描き、さらに彼女を取り巻く登場人物たちにも程よい距離感で触れながら、この世の中にあるヒト・モノ・コトについて、そっとヒントを与えてくれる作品です。
すべての女性の“生き方への新しい視点”を届けるー。監督の情熱と出演者のまっすぐな演技、映画のテーマを通して、《人間とは何か、生きるとは何か》改めて自分自身に問うきっかけとなる、感情豊かな物語。心が揺さぶられるような、特別な映画の時間を過ごすことができました。
文/ Maika (Webサイト『映画とわたし』)
作品詳細
『99%、いつも曇り』
《田辺・弁慶映画祭セレクション 2024》
9/25(水) テアトル梅田にて上映
【日時】
9月25日(水) 『99%、いつも曇り』
20:30の回(上映後22:25~イベント約20分予定)
【ゲスト】
瑚海みどり監督
※敬称略
※登壇者は予告なく変更となる場合がございます。予めご了承ください。
【料金】
一般・大専:1,500円/シニア:1,300円/TCG会員1,400円
☆キネマ旬報社主催・映画検定1~4級の方、証明書持参で1,300円
※前売券使用可。各種ご招待券、株主ご招待券、無料券の使用可
【チケット販売】
オンライン販売開始:9月23日(月)0:00(=9月22日(日)24:00)~
※窓口では残席がある場合9月23日(月)劇場オープン時間より販売開始
詳細はこちらをご確認ください。
▶︎https://ttcg.jp/ttcg_umeda/topics/2024/09131917_28717.html
監督・脚本・編集:瑚海みどり
出演:瑚海みどり、二階堂智、永楠あゆ美
製作・配給/ 35 Films Parks