【展覧会レビュー】「映画監督 山崎貴の世界」ミニチュアや実物大のセットなどを通して、”映像の世界”を余すところなく堪能!

2023年10月29日(日)まで、松本市美術館(長野県松本市)にて「映画監督 山崎貴の世界」が開催されています。

松本市美術館 エントランス
撮影:Webサイト『映画とわたし』

長野県松本市出身の山崎貴監督は、「ALWAYS 三丁目の夕日」「永遠の0」「STAND BY ME ドラえもん」など数多くの作品を手掛け、CGを操るVFX(ビジュアル・エフェクツ/視覚効果)の第一人者と言われています。

目次

山崎監督の”映像の世界”を余すところなく堪能!

展覧会では、絵コンテやデザイン画、映像制作のために作られたミニチュアや実物大のセットをはじめ、VFXの制作過程、完成映像などを通じて、山崎監督がつくりあげる映像の世界を余すところなく堪能することができます。

『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズ

『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズ(2005年、07年、12年)では、東京タワー建設や東京オリンピックの開催された昭和30 年代を”VFX”で表現。シリーズ1作目となる『ALWAYS 三丁目の夕日』は、第29回日本アカデミー賞最優秀作品賞・監督賞など 13部門中12部門を受賞し話題となりました。

会場では、昭和の街並みを再現するミニチュアや、映画に登場した看板などの小道具も展示されています。

松本市美術館 「映画監督 山崎貴の世界」にて
撮影:Webサイト『映画とわたし』

『ゴーストブック おばけずかん』

松本市美術館 「映画監督 山崎貴の世界」にて
撮影:Webサイト『映画とわたし』
松本市美術館 「映画監督 山崎貴の世界」にて
撮影:Webサイト『映画とわたし』

『ゴーストブック おばけずかん』(2022年)より、図鑑坊のモックアップをはじめ、描かれているすべてのおばけをコンプリートすると願いが叶うという「おばけずかん」と、その中身を展示。実際の撮影に使用された、実物大のセットも迫力満点です◎

松本市美術館 「映画監督 山崎貴の世界」にて
撮影:Webサイト『映画とわたし』

『STAND BY ME ドラえもん』シリーズ

共同監督を務めた『STAND BY ME ドラえもん』シリーズ(2014 年、20 年)は、3DCGアニメーションの分野でも高い評価を受けた作品です。山崎監督自身も「ドラえもん」ファンであることから、シリーズ1作目は7つのエピソードを再構築して脚本を随筆したことでも話題となりました。

松本市美術館 「映画監督 山崎貴の世界」にて
撮影:Webサイト『映画とわたし』

会場では、映画のために制作された「のび太の部屋のミニチュア」が展示されています。こっそり中をのぞいてみると、机やランドセル、乱雑に置かれた本、床に散らばったおもちゃなど、ファン心をくすぐる要素がいっぱいです◎

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この記事を書いた人

【取材、撮影、記事作成など、Webサイト『映画とわたし』に関わる全てのことを担当】

兵庫県神戸市出身、関西大学卒業。大学在学中にシンガーとして音楽活動を開始。CDリリースや数々のアーティストのバックコーラスを経て、ディズニー映画『美女と野獣』の日本語版デュエットソングDAMガイドボーカル(第一興商)を務める。卒業後は、関西のマスメディアで業務に携わり、2019年には神戸のラジオブースでパーソナリティとして活動。
2022年には、阪神百貨店で開催されたバレンタイン催事のイメージソング『Strawberry』を制作。Webメディア『映画とわたし』の運営を中心に、記事掲載や写真・動画撮影、音楽を通してモノやコトの魅力を発信中。

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