リズミカルな言葉の道を抜けて、メイン会場へ
「百町森(100エーカーの森)」をイメージした緑、青、黄、赤色の大きな布が広がる空間には、なだらかな丘を想起させるスロープや階段が。
桃色・紺色の額縁や東京・檜原村の木材を活用した展示ケースの中には、シェパードが描いた小ぶりの原画が宝物のように大切に収められています。
展示されているカラー原画は、現在刊行されている岩波書店の『クマのプーさん プー横丁にたった家』、『絵本 クマのプーさん』の表紙や挿絵に使われている、お馴染みのもの。
思わず見惚れてしまうほど、とても色鮮やかで優しいタッチに心が癒されます。
どこからともなくプーが現れて 一緒に歩きながら展示を見ているかのような空間は、温かい雰囲気に包まれています。
アッシュダウンの森のきろく
そして、最後の展示室では映像を通じて「アッシュダウンの森」を体感することができます。
「アッシュダウンの森」は、プーさんの物語の舞台となったイングランド南部の森。
作者ミルンが幼い頃に父や兄とともに徒歩旅行した場所であり、ミルン一家が週末や休暇を過ごした場所でもあります。
アッシュダウンの森の朝から夜を、空、野原、草花、木々、川、空そして風を通して体験できる展示会場。撮り下ろしの美しい映像が映し出された複数のスクリーンをはじめ、音や香りが織りなす特別な空間が広がっています。