【京都】「金曜ロードショーとジブリ展」京都展 4月12日より開催《フォトスポット満載!番組の歩みを辿りながら、スタジオジブリ作品の魅力を紹介》内覧会レポート

2024年4月12日(金)~6月29日(土)の期間、京都市京セラ美術館にて「金曜ロードショーとジブリ展」京都展 が開催されています。

昭和、平成、令和と、“映画”と私たちをつないできた「金曜ロードショー」。番組が始まった1985年(昭和60年)は、スタジオジブリが “スタジオ開き”をした年でもあります。本展では、その1985年を起点に「金曜ロードショー」の歩みを辿りながら、スタジオジブリ作品の魅力を紹介します。

開催に先駆けて、11日(木)にプレス内覧会が行われました。本記事では、会場の見どころやフォトスポットなどの情報をまとめた《取材レポート》をお届けします!

※本記事に掲載している展覧会の写真は、特別な取材許可を得て撮影・掲載しています。
※展覧会会期中は、撮影可能の目印がついた展示のみ写真撮影が可能です。

目次

「金曜ロードショーとジブリ展」京都展 の見どころ

ヒストリーを辿る圧巻のデータベース

©Studio Ghibli

「金曜ロードショー」は、1985年から日本テレビ系で放送されている映画番組。1972年から放送されていた「水曜ロードショー」の放映曜日が金曜日に移ったのを機に、名称を変更しあらたにスタートしました。1986年に『風の谷のナウシカ』(1984年、宮﨑駿監督)を初放映(※1)して以来、これまで200回以上にわたってスタジオジブリ作品を放映。1997年から2009年までは、スタジオジブリが制作したオリジナルのムービー(音楽:久石譲)がオープニングを飾りました。

※1『風の谷のナウシカ』の初放映は1985年、日本テレビの特別番組

撮影技師のキャラクター「フライデーおじさん」
©Studio Ghibli

かつて金曜ロードショー(日本テレビ系)のオープニング映像に登場していたシルクハットを被った紳士のキャラクターは、宮﨑駿監督が生み出し、『耳をすませば』の近藤喜文監督が仕上げました。「フライデーおじさん」という呼び名で親しまれています。

会場では、スタジオジブリが “スタジオ開き”をした1985年を起点に、スタジオジブリ作品の公開年、そして「金曜ロードショー」で初放送された年がどんな時代だったのかを振り返りながら、映画の魅力に迫ります。また、「風の谷のナウシカ」から「アーヤと魔女」まで、スタジオジブリのほぼ全作品の絵コンテの一部を展示するコーナーも必見です!

『君たちはどう生きるか』ゾーン

第96回アカデミー賞で長編アニメーション映画賞を受賞した宮﨑駿監督の映画『君たちはどう生きるか』ゾーンが登場。米ロサンゼルスで受賞の瞬間を一緒に迎えた「わらわら」(作品に登場するキャラクター)のぬいぐるみも展示されています!

主題歌・米津玄師「地球儀」空間が登場

『君たちはどう生きるか』の主題歌である、「地球儀」。楽曲誕生のきっかけの一つとなったのが、米津玄師さんがドキュメンタリー映像で宮﨑監督が地球儀に身近な景色を描き入れている姿を見たこと。地球儀に新しい世界を創り上げる様を見て「宮﨑さんのやってきたことの本質的な部分が詰まっている」と感じたそうです。本展では、主題歌「地球儀」のジャケット画を表現した美術セットが展示されています。

◎美術セットは撮影できます
※セットの椅子に座っての撮影はできません。
※宮﨑駿作 地球儀「身近な世界」(三鷹の森ジブリ美術館収蔵)の展示はありません。

©Studio Ghibli

ジブリ映画ポスタースタジオ

◎撮影できます

スタジオジブリ作品のポスターの中に飛び込んで主人公のように撮影できる、楽しい展示空間です。まるで架空のスタジオに迷い込んだような場所で、作品の主人公になった気分を味わえます!
撮影可能な作品は、「魔女の宅急便」「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」「猫の恩返し」「崖の上のポニョ」です。

©Studio Ghibli
©Studio Ghibli
©Studio Ghibli
巨大な植物と虫たちが溢れる世界を、ARで体験しよう!
©Studio Ghibli

アプリ「SATCH X」をダウンロード(無料)し、会場内の「ジブリ映画ポスタースタジオ」にある「借りぐらしのアリエッティ」ポスター付近のARマーカーを読み込むと、アリエッティと同じ目線で巨大な植物と虫たちが溢れる世界をARで体験できます。アプリ内で撮影した画像、映像はスマートフォンに保存できます。

※ARコンテンツは、特別協賛のau(KDDI)の協力により提供

音と光に包まれるジブリの幻燈楼

◎写真撮影できます。動画撮影はNGです。

2018~19年に開催された展覧会「ジブリの大博覧会」富山展のために作られた巨大な「ジブリの幻燈楼」が京都に初登場します。「幻燈」とは、フィルムや造形物などに強い光を当てて、レンズで幕などに拡大映像を投影して見せることができる装置。ガラスの町・富山の富山ガラス造形研究所、富山ガラス工房、地元作家らが制作を担当し、スタジオジブリが監修しました。

©Studio Ghibli

【筆者コメント】
音と光に包まれる「ジブリの幻燈楼」。キャラクターをモチーフとしたガラスに光を照射することで、映画の世界観を音と光に包まれながら体感できる、唯一無二の素晴らしい空間です。改めて、ジブリ作品と過ごしてきた日々を思い出しながらゆっくりと鑑賞しました。

『風の谷のナウシカ』に登場する“腐海”の空間を表現

◎撮影できます

「金曜ロードショー」とスタジオジブリのヒストリーにおける原点である「風の谷のナウシカ」。本展では、稀代の造形作家として世界に多くのファンを持つ竹谷隆之さんらが作成した造形物をもとに、映画に登場する“腐海”の空間を表現。圧巻のクオリティーで作られた王蟲、大王ヤンマ、ムシゴヤシなどの造形物の魅力を間近で体感することができます。

©Studio Ghibli
腐海へ迷い込む、AR体験

★風の谷のナウシカ 王蟲の世界 王蟲AR
アプリ「SATCH X」をダウンロード(無料)し、王蟲の展示場所にあるARマーカーを読み込むと、迫力ある大迫力な王蟲たちがARで出現。何が起こるかは会場でお確かめください!

★「風の谷のナウシカ 王蟲の世界」とマチカメ撮影
プロ仕様の構図で写真撮影ができる遠隔カメラ「マチカメ」で、腐海のなかで王蟲と一緒にいるかのような写真を撮影することができます。

※ARコンテンツは、特別協賛のau(KDDI)の協力により提供

【筆者コメント】
展示空間のはずなのに、高湿度でジメジメとしている森の中に迷い込んだかのようなリアルさがたまらない、まさに没入体験が楽しめる特別な空間です。大迫力、圧巻のクオリティで再現された造形物の数々に、大変魅了されます!

展覧会オリジナルグッズが登場!

©Studio Ghibli

グッズコーナーでは、 「金曜ロードショーとジブリ展 公式図録」をはじめ、「フライデーおじさん」がデザインされたグッズ、京都展より登場したグッズなど、本展オリジナルグッズが多数登場!

また、愛知県長久手市のジブリパークに新エリア「魔女の谷」がオープンしたことを記念して、エリア内のショップ「13人の魔女団」限定商品を本展の会場にて特別販売!販売商品は、「ハウス缶/グーチョキパン屋」(フルーツクッキー・スカッチクッキー)、「ハウス缶/ハッター帽子店」(マカロンクッキー プレーン・ショコラ・いちご)、「ハウス缶/魔女の家」(アーモンドスカッチ プレーン・紅茶)の3種類です。

※数量限定での販売となります。売り切れの際はご容赦ください。
※ジブリパークは日時指定予約制です。

©Studio Ghibli
©Studio Ghibli
©Studio Ghibli

開催概要

「金曜ロードショーとジブリ展」京都展

開催期間2024年4月12日(金)〜6月29日(土)
【開館時間】
火〜金:10:00〜18:00
土・日・祝:9:00〜18:00
※最終入場は17:15
【休館日】 月曜日 ※ただし祝日の場合は開館
場所京都市京セラ美術館 本館 北回廊2階
(〒606-8344 京都市左京区岡崎円勝寺町124)
公式ホームページhttps://kinro-ghibli.com/kyoto/

★本展は、日時指定券の購入が必要です。事前に日時指定券をお買い求めください。チケットに関する詳細は、公式ホームページをご覧ください。

★上記内容や本展覧会に関する情報は、予告なく変更になる場合がございます。公式ホームページにて、最新情報・詳細・注意事項をご確認のうえ、ご来場ください。

【主催】 京都市、読売テレビ
【共催】 日本テレビ
【特別協賛】au(KDDI株式会社)
【協賛】 図書印刷
【後援】FM802
【展示協力】 ア・ファクトリー
【特別協力】 スタジオジブリ
【お問合せ】 京都市京セラ美術館 電話:075-771-4334

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この記事を書いた人

【取材、撮影、記事作成など、Webサイト『映画とわたし』に関わる全てのことを担当】

兵庫県神戸市出身、関西大学卒業。大学在学中にシンガーとして音楽活動を開始。CDリリースや数々のアーティストのバックコーラスを経て、ディズニー映画『美女と野獣』の日本語版デュエットソングDAMガイドボーカル(第一興商)を務める。卒業後は、関西のマスメディアで業務に携わり、2019年には神戸のラジオブースでパーソナリティとして活動。
2022年には、阪神百貨店で開催されたバレンタイン催事のイメージソング『Strawberry』を制作。Webメディア『映画とわたし』の運営を中心に、記事掲載や写真・動画撮影、音楽を通してモノやコトの魅力を発信中。

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