2025年4月13日(日)、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)が開幕します。大阪・関西万博は「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマに、世界各地からおよそ160の国と地域が参加。持続可能な社会を実現するための最新の技術やモノを集めたパビリオン展示をはじめ、イベントやショーなどさまざまな体験を通して未来社会を描きます。
9日(水)には 報道関係者を招いた「メディアデー」が開催され、国内外の73のパビリオンが展示内容を公開しました。本記事では、編集部が注目している海外パビリオンを中心に、その模様の一部をオリジナルレポートでお届けします。
3つの「わ!」を通して、循環経済「サーキュラーエコノミー」を体感
ドイツパビリオンのメインテーマは、「循環経済(サーキュラーエコノミー)」、タイトルは「わ! ドイツ」です。この「わ!」には、循環の「環(わ)」、調和の「和(わ)」、 感嘆の「わ!」の3つの意味が込められています。

来館者は、建築・景観・展示が一体化した空間を巡り、その体験を通して‟循環型未来”へと続く道を歩んでいきます。一見複雑に見えるテーマですが、子どもから大人まで楽しみながら学べる工夫がいっぱいです。なかでも、日本のKAWAII(カワイイ)文化にヒントを得て考案されたマスコットキャラクター「サーキュラー」は早くもみんなの人気者に!

「サーキュラー」は、旅のお供となるかわいい妖精で、入場時に1人1体ずつ手渡されます。館内の音声ガイドとして案内や解説を行ってくれるため、まずはじめに言語の選択(日本語・英語・ドイツ語)を行います。

旅の途中にある所定のスポットに「サーキュラー」をかざすと選択した言語の音声が流れたり、赤や緑にライトアップしたり。さらに、館内の映像やゲームにも登場したりと、五感を刺激するエデュテインメントに注目です!


森のなかで動物たちと出会える!?未知なる冒険へ出かけよう!
オーストラリアパビリオンのテーマは『Chasing the Sun ― 太陽の大地へ』。来館者は、没入型体験を通じてオーストラリアを横断する太陽を追いかける冒険の旅へとでかけます。

一歩足を踏み入れると、そこはまるでオーストラリアの大自然。ユーカリの森の香りに包まれながら進んでいくと、オーストラリア固有の動物の声が聴こえたり、本物と見間違えてしまうほどリアルな映像を通してその姿を観察することができるかも!?


さらに、視界いっぱいに広がる広大な夜空を見上げたり、海の世界を探索したり。先住民の人びとの何万年にもわたる「カントリー(大地)」とのつながりや、その古代の知恵が未来社会を築いていく上で大切であることを学べる良い機会となるでしょう!
売店では、 オーストラリア政府観光局のブランドアンバサダーであり、パビリオンのマスコットキャラクターでもある「ココ」のキーリングや、カラフルなコアラだるま(赤・青・黄・ピンク・オレンジの全5種)などの販売も。



ベルギーが誇る「ライフサイエンス」、「ヘルスケア」の技術を学ぼう!
ベルギーパビリオンのテーマは、「ヒューマン・リジェネレーション ~人間の再生~」。館内に入ってまずはじめに飛び込んでくるのは、水と緑に囲まれた空間。天井にある円形の装置から水が滝のように降り注ぎ、部屋の中は植物の香りで充満しています。


館内は4つのエリアで構成されており、ベルギーが誇る「ライフサイエンス」、「ヘルスケア」の技術を映像や展示を通して学ぶことができます。上階へと続くスロープの天井には、大阪・関西万博のベルギーパビリオンのために制作された「希望の花」が来館者をお出迎え。ベルギー国内の6歳から12歳の子どもたちが制作した3000本のクレープペーパーの花がユニークな空間を演出しています。

さらに、展示を楽しんだ後は、屋上レストランで郷土色豊かなベルギー料理を召し上がれ!メディアデー当日は、キッチンカーで販売予定の「リエージュワッフル」を特別に試食させていただきました。生地にはパールシュガーが練り込まれており、シャリシャリとした本場の食感が楽しめますよ◎


取材・撮影・文/ Maika (Webサイト『映画とわたし』)
大阪・関西万博について
会期 | 2025年4月13日(日)〜 2025年10月13日(月) (184日間) |
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場所 | 大阪府大阪市夢洲地区 |
テーマ
「いのち輝く未来社会のデザイン」
サブテーマ
Saving Lives(いのちを救う)
Empowering Lives(いのちに力を与える)
Connecting Lives(いのちをつなぐ)
コンセプト
People’s Living Lab(未来社会の実験場)
- 展示をみるだけでなく、世界80億人がアイデアを交換し、未来社会を「共創」(co-create)。
- 万博開催前から、世界中の課題やソリューションを共有できるオンラインプラットフォームを立ち上げ。
- 人類共通の課題解決に向け、先端技術など世界の英知を集め、新たなアイデアを創造・発信する場に。