2025年9月21日（日）、なんばパークスシネマ（大阪市浪速区）にて 劇場公開中の映画『男神』の公開記念舞台挨拶が行われ、彩凪翔さん、岩橋玄樹さん、加藤雅也さん、志賀司プロデューサーが登壇しました。本記事では、イベントの模様の一部をお届けします。
黒を基調とした衣装で、大阪の舞台挨拶に登場したキャスト陣とプロデューサー。元宝塚歌劇団雪組の男役スター・彩凪翔さんは「ちょっとボーイッシュな感じで。関西なので！」と話し、岩橋玄樹さんは「今日は『男神』っぽい日本のカルチャーを意識したスタイリングで。」とコメント。さらに、司会者が「加藤さんは、今日は山伏の格好じゃないんですか…？」と話題を振ると、本作で修験道を極める修験者・山伏龍之介を演じる加藤雅也さんは「いつも山伏の格好してるわけない！」と笑顔でツッコミを入れ、会場を沸かせました。
本作は、日本の伝統美に潜む狂気と、“決して入ってはいけない”と語り継がれる穴に、禁忌を破り息子を助けにいったことにより起こる得体のしれない恐怖体験を描いた異色のファンタジーホラー。志賀司プロデューサーは「みなさんの（映画鑑賞後の）意見をいろいろ見ながら、昨日もみんなで『続きどうしようか』って話していました。井上監督も3話目まで考えているみたいなので、期待して良いと思います。」と『男神』の続編の可能性について言及しました。
もし続編を作るとしたらどんな役をやってみたいか聞かれると、本作で巫女の夏子を演じる彩凪さんは「もしかしたら、ばばさまを引き継ぐんじゃないか…って。」と話し、会場からは「おぉー！」という期待の声が。また、本作で巨大建設機械を操る職人・山下裕斗を演じる岩橋さんは「僕が演じる裕斗は“穴の世界”に入っていないので、その世界を知りたいなと思います。」とコメント。すると、加藤さんが岩橋さんに「玄樹くんはこんなビジュアル系なのに、映画の中ではガテン系でしょ。（映画に岩橋さんが出演していたことについて）昨日気付いたんやな、俺な。ポスターにボーンと顔出てるのに。役作りがすごいから！」とユニークな表現で絶賛しました。
本作では、岩橋さんがアドリブで挑んだ英語のシーンも見どころの一つ。岩橋さんは「もともと台本を読んだ時に英語の長いセリフがあったんですけど、本番5〜10分前くらいの時に監督も含めて『自分のフィーリングでセリフを言ったほうが、クライマックスのシーンとか臨場感が出るし、全部アドリブでやって！』って言われて。『え〜！？』って思って、頭一瞬真っ白になったんですけど…（笑）」と撮影時を振り返りながらコメント。続けて「自分が思う『男神』。誰かを『男神』から守りたいとか、そういう本当に素直な気持ちをシンプルな言葉で伝えられたらいいかなと思って。」とアドリブに挑んだ時の気持ちを語り、会場からは温かい拍手が起こりました。
さらに、本作は愛知県や岐阜県で撮影されたことでも話題に。岐阜県下呂市の「金山巨石群」で撮影をした彩凪さんは「本当に神秘的で。写真や資料で見るよりも、岩がすごく大きかったんですよ。触って、エネルギーをもらいたくなるようなすごく素敵な場所でした。」とコメント。また、ソフトクリームやジェラートが有名な愛知県日進市の「愛知牧場」での撮影時について、岩橋さんは「僕（ジェラートを）食べようと思ったら、閉まっちゃってて。『愛知牧場 食べ物』って調べてたくらい、本当に楽しみにしてて。ずっと動物と触れ合ってたら、カフェ閉まっちゃってて。」と残念そうな表情を浮かべつつ、代わりにたこ焼きを食べたという思い出を明かしました。
最後に、彩凪さんが「この映画は、見れば見るほど新しい発見が生まれて、何度も楽しんでいただける作品だと思います。映画の感想などをSNSで発信していただいたり、知り合いやご家族、お友達にも宣伝していただけたら本当に嬉しいです！」と笑顔で締めくくり、舞台挨拶は幕を下ろしました。
取材・撮影・文／ Maika (『映画とわたし』編集部)
作品詳細
『男神』
●STORY●
全国各地で母と子の失踪事件が相次ぐなか、ある日、新興住宅地の建設現場に正体不明の深い「穴」が発生する。時を同じくして、そこで働く和田の息子も忽然と姿を消してしまう。
その「穴」の先は不思議な森に繋がり、そこでは巫女たちが「男神」を鎮めるため異様な儀式を行っていた。息子がそこに迷い込んだ事を知った和田は、その穴に入っていくが・・・。
「決して入ってはいけない」と語り継がれる穴に、禁忌を破り息子を助けにいったことにより起きる得体のしれない恐怖と狂気、家族の悲劇を描くファンタジーホラー。
大ヒット上映中！
【出演】
遠藤雄弥
彩凪翔 岩橋玄樹 須田亜香里 カトウシンスケ
沢田亜矢子 加藤雅也（特別出演） 山本修夢 塚尾桜雅 アナスタシア すずき敬子 大手忍
チャールズ・グラバー 藤野詩音 齋藤守 清水由紀（友情出演） 永倉大輔（友情出演）
監督・脚本：井上雅貴
原案：「男神」（八木商店）
エグゼクティブプロデューサー：志賀司
プロデューサー：益田祐美子 羽田文彦
制作プロダクション：平成プロジェクト・セレモニー・INOUE VISUAL DESIGN
製作：平成プロジェクト セレモニー TBSグロウディア 山本工務店 名古屋テレビネクスト 三晃社 エクサインターナショナル Samplesdl 中日本興業
配給：平成プロダクション
配給協力：東京テアトル
©2025「男神」製作委員会
