【神戸会場】原哲夫 先生、ケンドーコバヤシさん登壇「北斗の拳40周年大原画展 ~愛をとりもどせ!!~」内覧会レポート《過去最大の大原画展》

©武論尊・原哲夫/コアミックス 1983

史上初・過去最大の『北斗の拳』の大原画展「北斗の拳40周年大原画展 ~愛をとりもどせ!!~」が 2024年7月6日(土)~ 9月1日(日)の期間、兵庫県立美術館ギャラリー棟3F ギャラリーにて開催されています。

1983年に『週刊少年ジャンプ』で連載がスタートした漫画『北斗の拳』。武論尊先生が創作した あまりにも魅力的なキャラクター、原哲夫先生の圧倒的な画力で紡ぎだされる迫力の原画――。本展では、ラオウ編までの 136話 約3,000ページ、さらには連載当時描かれた珠玉の彩色画の中から400枚の原画を厳選し、7つの「愛」の旅をテーマに、その迫力のストーリーを辿ります。

©武論尊・原哲夫/コアミックス 1983

原哲夫先生、ケンドーコバヤシさんによる熱いトークの模様をお届けします!

開催前日の5日(金)にメディア内覧会が開催され、原哲夫先生と スペシャルゲストのケンドーコバヤシさんが登壇しました。

冒頭の挨拶で、原先生は「『北斗の拳』40周年ということで だいぶん時間が経っているんですけれども、原画を見てみると意外と色褪せてなくて。ペリカンのスカーレットやコバルトブルーのカラーインクで描いてたんですけど、当時色にこだわっていたことを思い出しました。」とコメント。また『北斗の拳』の大ファンを公言するケンドーコバヤシさんは「原画を見ると、原先生のデザインと筆圧、あふれ出てくるオーラに圧倒されて二日酔いみたいな感じになっています。興奮しているので、今日の帰り道は敵と出会わないようにしないといけませんね。」とコメントし、会場を沸かせました。

©武論尊・原哲夫/コアミックス 1983

『北斗の拳』を創作するにあたり、原先生は「最初に世界観を作って、軌道に乗るまでが難しいんですよね。4ページくらい丁寧に描いて、時間がなくなってしまうのであとは一気に描いてしまうんですけど。じっくり描き込んでいるものもあれば、勢いで描いた方がよかった場合もあったりして。」と、週刊連載ならではのエピソードを披露。当時は多忙で身体のケアの仕方もわからなかったと振り返り、「20代前半のころはデートも30分くらいで顔が真っ青になって歩けないほどでした。」とほろ苦い思い出を明かしました。

『北斗の拳』が“人生の教科書”だというケンドーコバヤシさんは「昔、おばあちゃんが出してくれた麦茶に『お前が先に飲め!』と言ってしまったんですよ。あれは未だに、おばあちゃんごめんね、という気持ちです。」と作中のセリフに感化された過去のエピソードを披露し、会場からは笑い声が上がる一幕も。

©武論尊・原哲夫/コアミックス 1983

MCを務めた関西テレビの竹上萌奈アナウンサーが「原画を見ていて、特に筋肉の描き方が素晴らしくて“聖域”でもあると思っていて…。」と話すと、原先生は「僕らの時代はあまりちゃんとした資料がなかったので、アメコミや、写真、イラストなどを集めて、参考にしながら描きました。」とコメント。主人公・ケンシロウは、松田優作さんやブルース・リーさんがモデルとなったキャラクターなのだそうで「僕の憧れが入っているんですけど、自分がなりたいと思ったことはなくて。カッコ良い人を見ると絵にしたい、という想いが強かったです。」と話しました。

©武論尊・原哲夫/コアミックス 1983

最後に、これから会場を訪れる来場者に向けて、原先生は「40年前の作品ですけれども、原画を見るとタイムスリップしたかのような気持ちになれます。皆さんにもそのような感覚をぜひ楽しんでいただきたいです。」とコメント。ケンドーコバヤシさんは「40年経った今も、なんで未だに興奮してんねやろって自分でも思うくらい影響を受けた作品です。原画の“圧”がとにかく凄いので、前日はお酒を抜いて来た方が良いと思います。二日酔いみたいな症状になりかねないので!そのくらいの迫力があります。」と力強く話し、約30分間のメディアセッションは終了しました。

大迫力の原画とともに辿る“愛あふれる”展覧会

©武論尊・原哲夫/コアミックス 1983

『北斗の拳』は、核戦争により文明社会が失われて暴力が支配する世界となった世紀末を舞台に、北斗神拳の伝承者・ケンシロウが愛と哀しみを背負い救世主として成長していく姿を描く物語。全世界で発行部数1億部を超える名作漫画で、テレビアニメや劇場版、脇役たちをフィーチャーした外伝が作られるなど、社会現象にまでなった作品です。

他者への自己犠牲的な愛に徹する、主人公のケンシロウ。本展は、その旅の道程を大迫力の原画、展示物とともに辿る、まさに“愛あふれる”展覧会です。往年のファンはもちろん、本展で初めて本作に触れる方にも非常にわかりやすい展示構成となっています。

©武論尊・原哲夫/コアミックス 1983

原画ならではのリアルな描き込み、そして武論尊先生と原哲夫先生によるコメントが書かれたパネルは必見!連載時、どのような想いで『北斗の拳』という作品と向き合い、描いていたのかー。当時の情景が思い浮かぶ、大変貴重なコメントの数々です。

圧倒的な存在感!大迫力のカラー原画

漫画原稿よりも大きなフルカラー原画が並ぶ展示コーナーは、鮮やかな色合いや繊細なタッチが素晴らしく、あまりの美しさにずっと眺めていたくなるほど。同コーナーでは 原哲夫先生の仕事場の写真や、本展のために書き下ろしたメインビジュアルの下絵も展示されています。

©武論尊・原哲夫/コアミックス 1983
©武論尊・原哲夫/コアミックス 1983

フォトスポットで記念写真を撮ろう!

会場内には、SNS映え抜群のフォトスポットがいっぱい!『北斗の拳』に登場する個性的なキャラクターになりきったり、あの“お腹”が触れたり…!?ぜひ、あなただけの特別な“愛あふれる”写真撮影をお楽しみください!

写真撮影は一部作品・展示映像を除いて、携帯電話・スマートフォン・タブレットでのみ撮影可能。詳細は、神戸会場の公式サイトをご覧ください。

©武論尊・原哲夫/コアミックス 1983
©武論尊・原哲夫/コアミックス 1983

限定グッズもお見逃しなく!

物販コーナーでは、ここでしか手に入れることのできない特別なグッズが盛り沢山。リバーシブルで使えるアイマスク、アクリルスタンドをはじめ、ネーミングセンス抜群のアイテムの数々が並びます。さらに、開封するまで中身のわからないお楽しみのブラインド商品や展覧会限定のカプセルトイも登場!来場の記念に、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

©武論尊・原哲夫/コアミックス 1983
©武論尊・原哲夫/コアミックス 1983
©武論尊・原哲夫/コアミックス 1983
©武論尊・原哲夫/コアミックス 1983

取材・撮影・文/ Maika (Webサイト『映画とわたし』)

開催概要

北斗の拳40周年大原画展 ~愛をとりもどせ!!~
会期2024年7月6日(土)~9月1日(日)
【休館日】月曜日(祝日の場合は翌日)
入場時間10:00~17:00
※16時30分最終入場
会 場兵庫県立美術館ギャラリー棟3F ギャラリー
神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1(HAT神戸内)

★入場チケットに関する詳細は、公式ホームページをご覧ください。
(神戸会場の公式サイトはこちら

主催:関西テレビ放送/東映株式会社
共催:兵庫県立美術館
協力:東映アニメーション
特別協力:コアミックス

本記事に掲載している写真は、特別な取材許可を得て撮影・掲載しています。

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この記事を書いた人

【取材、撮影、記事作成など、Webサイト『映画とわたし』に関わる全てのことを担当】

兵庫県神戸市出身、関西大学卒業。大学在学中にシンガーとして音楽活動を開始。CDリリースや数々のアーティストのバックコーラスを経て、ディズニー映画『美女と野獣』の日本語版デュエットソングDAMガイドボーカル(第一興商)を務める。卒業後は、関西のマスメディアで業務に携わり、2019年には神戸のラジオブースでパーソナリティとして活動。
2022年には、阪神百貨店で開催されたバレンタイン催事のイメージソング『Strawberry』を制作。Webメディア『映画とわたし』の運営を中心に、記事掲載や写真・動画撮影、音楽を通してモノやコトの魅力を発信中。