【神戸】会場レポート「アニメージュとジブリ展」スタジオジブリの原点を振り返る展覧会。フォトスポットや限定グッズ、コラボメニューも登場!《1月5日より大丸神戸店で開催》

「アニメージュとジブリ展」
神戸会場 プレス内覧会にて撮影
撮影:Webサイト『映画とわたし』

2024年1月5日(金)~1月21日(日)の期間、大丸ミュージアム〈神戸〉 (大丸神戸店 9 階)にて「アニメージュとジブリ展」が開催されています。

本展は、雑誌「アニメージュ」(徳間書店)の1978年創刊当時から80年代に焦点を当てた展覧会。まだアニメという言葉さえ広がっていない時代から、1979 年に登場した『機動戦士ガンダム』の大ヒットによりアニメが大きく飛躍するブーム期。そして、鈴木敏夫氏が後のジブリにつながる高畑勲監督、宮﨑駿監督を見出し、『風の谷のナウシカ』『天空の城ラピュタ』の映画製作に傾倒するまでの道のりを紹介します。

「アニメージュとジブリ展」
神戸会場 プレス内覧会にて撮影
撮影:Webサイト『映画とわたし』

会期初日の5日(金)に、プレス内覧会が開催されました。本記事では、神戸会場の見どころやフォトスポット、限定グッズ、さらに大丸神戸店の館内で提供されているコラボメニュー(一部)などの情報をまとめた《取材レポート》をお届けします!

アニメージュとは…

1978年に創刊した日本初の本格的商業アニメ雑誌・月刊 「アニメージュ」。 アニメ雑誌のパイオニアとして、それまで作品の裏方として脚光を浴びることのなかった業界内部、作家や制作に関わる人をクローズアップしてきました。『風の谷のナウシカ』 のアニメーション映画化でスタジオジブリ設立のきっかけとなった本誌は、創刊46年を迎える今もアニメとファンをつなぐ橋渡し役です。

※本記事に掲載している展覧会の写真は、特別な取材許可を得て撮影・掲載しています。
※展覧会会期中は、撮影可能の目印がついた展示のみ写真撮影が可能です。

【見どころ】スタジオジブリの原点を振り返る”展覧会”

‟作り手”と‟見る人”をつないだ雑誌

今から40年以上前、アニメが大きく飛躍した時期がありました。 若いアニメファンが熱狂した 『宇宙戦艦ヤマト』、『機動戦士ガンダム』らの作品。 その作り手たちの生の言葉を伝えた雑誌が「アニメージュ」です。
雑誌がつないだ“作り手”と“見る人”のキャッチボールが、今につながる日本のアニメーションの隆盛をもたらしました。

90年代「アニメージュ」編集者の机

「アニメージュとジブリ展」
神戸会場 プレス内覧会にて撮影
撮影:Webサイト『映画とわたし』

会場には、「アニメージュ」の編集者のデスクを再現したコーナーが出現!正面のスチールデスクは、1990年代の渡辺隆史・五代目編集長の机を再現したもの。編集作業にようやくパソコンが導入された時期ですが、インターネットもなく、その用途はあくまでワープロとしての利用だったのだそう。‟フロッピーディスク”や‟カセットプレーヤー”など、当時の時代背景を物語るアイテムにも注目です!

80年代のアニメファンの部屋

「アニメージュとジブリ展」
神戸会場 プレス内覧会にて撮影
撮影:Webサイト『映画とわたし』

本格的家庭用録画機が発売された、80年代。テレビ放送時や映画館でしか見ることのできなかったアニメを、手元に残していつでも見られる時代が始まります。当時のアニメファンの部屋を再現したコーナーでは、アニメカルチャーの元となった様々なアイテムがあふれています。細かなところまでこだわりが詰まっており、大変面白い!よく見ると、「トトロのぬいぐるみ」もいますよ!

高畑勲氏・宮﨑駿氏と出会った雑誌

多くのアニメの作り手を見出してきた 「アニメージュ」は、高畑勲氏と宮﨑駿氏という、二人の才能と出会います。 「アニメージュ」の連載から生まれた映画『風の谷のナウシカ』。 自分たちの納得できる作品作りの新しい場・スタジオジブリの第1作『天空の城ラピュタ』。 そして 『火垂るの墓』、『となりのトトロ」』へー。
「アニメージュ」 は雑誌でありながら、二人の作品を世に送り出し、また彼らの言葉を見る人に伝え続けてきました。

「風の谷のナウシカ」展示コーナー

「アニメージュとジブリ展」
神戸会場 プレス内覧会にて撮影
撮影:Webサイト『映画とわたし』
「アニメージュとジブリ展」
神戸会場 プレス内覧会にて撮影
撮影:Webサイト『映画とわたし』

会場では、『風の谷のナウシカ』のマンガ原稿や映画化にまつわる資料、グッズが多数展示されています。当時の「アニメージュ」の誌面で展開された「風の谷七人衆」の資料など、雑誌とその読者及びアニメ制作・興行とが一体となってブームを盛り上げていった様が感じ取れる、貴重な空間です。
造形作家・竹谷隆之氏による「風使いの腐海装束」、「朽ちゆく巨神兵」のジオラマも展示されています。

『天空の城ラピュタ』とスタジオジブリの誕生

「アニメージュとジブリ展」
神戸会場 プレス内覧会にて撮影
撮影:Webサイト『映画とわたし』
「アニメージュとジブリ展」
神戸会場 プレス内覧会にて撮影
撮影:Webサイト『映画とわたし』

『天空の城ラピュタ』の制作に先立って、宮﨑駿監督がマクセルのビデオテープのCM用にデザインした飛行艇の撮影用模型実物が展示されているほか、「ラピュタ」そのものの立体造形物、さらに大変貴重な監督直筆の原画の展示も!パズーやシータの繊細な表情をご本人の筆致で知ることができる、またとない機会です。

フォトスポット、AR特別企画、限定グッズやコラボメニュー(一部)の情報は、次のページに続きます。

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この記事を書いた人

【取材、撮影、記事作成など、Webサイト『映画とわたし』に関わる全てのことを担当】

兵庫県神戸市出身、関西大学卒業。大学在学中にシンガーとして音楽活動を開始。CDリリースや数々のアーティストのバックコーラスを経て、ディズニー映画『美女と野獣』の日本語版デュエットソングDAMガイドボーカル(第一興商)を務める。卒業後は、関西のマスメディアで業務に携わり、2019年には神戸のラジオブースでパーソナリティとして活動。
2022年には、阪神百貨店で開催されたバレンタイン催事のイメージソング『Strawberry』を制作。Webメディア『映画とわたし』の運営を中心に、記事掲載や写真・動画撮影、音楽を通してモノやコトの魅力を発信中。