【試写レビュー】映画『ポライト・ソサエティ』熱きシスターフッドを胸に、カンフー映画とボリウッド映画にリスペクトを捧げた新世代アクション!

© 2022 Focus Features LLC. All rights reserved.

映画『ポライト・ソサエティ』が 2024年8月23日(金) より全国ロードショーとなります。本作は、『ベイビー・ドライバー』『レ・ミゼラブル』『アバウト・タイム~愛おしい時間について~』など数々の名作を生み出してきたワーキングタイトル社が製作。あのバラク・オバマ元米国大統領の2023年お気に入り映画にも選出された新感覚の青春バトル・アクション映画です!

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■STORY■
ロンドンで暮らす高校生リアの夢は、スタントウーマンになること。学校では変わり者扱い、親からも将来を心配される彼女の唯一の理解者は、芸術家を志す姉のリーナだった。ある日そんな姉が、富豪一家の子息であるプレイボーイと恋に落ち、まさかの急展開で彼と結婚し海外へ移住することに。だが、彼の一族に不審な点を感じ取ったリアが独自に調査を開始すると、その結婚の裏にはとんでもない陰謀が隠されていた。これを知ったリアは姉を救うべく、友人たちとともに結婚式を阻止しようと立ち上がるのだった!

監督の「夢の長編映画プロジェクト」が遂に実現!

本作の監督・脚本を務めたニダ・マンズール氏が、「2人の姉妹が社会のしがらみや親からのプレッシャーを乗り越えていくアクション・コメディを作ろう」と思いついたのは、制作が動き出す10年以上も前のことでした。脚本の初稿は監督が20代前半の頃にすでに書き上がっていたものの、それをアクション満載の大作映画にするには何年もかかったのだそう。

プロデューサーのオリヴィエ・ケンプファー氏は、監督の大胆で独創的なアイデアや実行力、明確なビジョンを持つクリエイティブ・リーダーとしての資質を高く評価し、自身の会社パークヴィル・ピクチャーズや BFI(英国映画協会)も巻き込んで 本作『ポライト・ソサエティ』の製作を始動させていきました。

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カンフー ✖ ボリウッド ✖ シスターフッド

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マンズール監督の長編デビュー作となる本作は、熱きシスターフッドを胸に、カンフー映画とボリウッド映画にリスペクトを捧げた英国発の新世代アクション。

主人公のリア・カーン(プリヤ・カンサラ)は、パキスタン系イギリス人のムスリム家庭に生まれ、スタントウーマンを目指してカンフーの修行に励む女子高生。日々の活動をサポートしてくれる姉のリーナ(リトゥ・アリヤ)を尊敬し慕っています。そんな登場人物のキャラクター設定は、実際に妹を持つ監督自身の姉妹関係を参考にして生み出されたもの。愛情に満ちていながらも、距離の近い肉親だからこそ時に恐ろしいほど激しい喧嘩にまで発展してしまうー。このような姉妹のリアルな関係性が、カンフー映画とボリウッド映画、それぞれの良いところを合体させたような新しい感覚で、見事に描かれています。

本作は、ジャッキー・チェン出演作品、ボリウッド、『マトリックス』などといった監督に大きな影響を与えた名作映画のニュアンスをミックス。カラフルな伝統衣装に身を包み、舞い踊りながら戦う彼女たちの姿は、多くの観客を魅了します。

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映画を彩る音楽にも、サプライズがいっぱい!

「Maar Daala」

リアが結婚式で披露するダンスは、『デーヴダース』(2002年)へのオマージュ。楽曲「Maar Daala」はもちろん、リアが着用している美しい緑色のドレス、豪華な床のデザイン、アンサンブルの動きなどあらゆる面でオリジナルへのオマージュを感じます。力強くて美しい、物語のなかでも非常に重要なシーンです。

「ちっちゃな時から」

本作には、浅川マキの「ちっちゃな時から」が劇中歌として登場します。思いもよらぬタイミングで日本語の楽曲が流れ、なんとも不思議でメロウな気分に。どのようなシーンで登場するのか、ぜひご注目ください!

文/ Maika (Webサイト『映画とわたし』)

『ポライト・ソサエティ』作品詳細

8月23日(金)より全国ロードショー
テアトル梅田/なんばパークスシネマ
MOVIX京都/シネ・リーブル神戸 ほか

監督・脚本:ニダ・マンズール「絶叫パンクス レディパーツ!」(TV)
出演:プリヤ・カンサラ「ブリジャートン家」、リトゥ・アリヤ「アンブレラ・アカデミー」『バービー』
製作:ティム・ビーヴァン『レ・ミゼラブル』『博士と彼女のセオリー』、エリック・フェルナー『エリザベス』『ブリジット・ジョーンズの日記』
音楽:トム・ハウ『ワンダー・ウーマン』 撮影:アシュリー・コナー『ナイブス・アウト』

2023年/イギリス
原題:Polite Society
後援:ブリティッシュ・カウンシル
配給:トランスフォーマー

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この記事を書いた人

【取材、撮影、記事作成など、Webサイト『映画とわたし』に関わる全てのことを担当】

兵庫県神戸市出身、関西大学卒業。大学在学中にシンガーとして音楽活動を開始。CDリリースや数々のアーティストのバックコーラスを経て、ディズニー映画『美女と野獣』の日本語版デュエットソングDAMガイドボーカル(第一興商)を務める。卒業後は、関西のマスメディアで業務に携わり、2019年には神戸のラジオブースでパーソナリティとして活動。
2022年には、阪神百貨店で開催されたバレンタイン催事のイメージソング『Strawberry』を制作。Webメディア『映画とわたし』の運営を中心に、記事掲載や写真・動画撮影、音楽を通してモノやコトの魅力を発信中。