『美女と野獣』『アラジン』をはじめ、数々のアニメーション映画の実写化を成功させてきたディズニーが、その愛らしさで空前のスティッチ・ブームを巻き起こした名作アニメーションを完全実写化!映画『リロ&スティッチ』が6月6日(金)より、全国劇場にて公開となります。
物語の舞台となるのは、どこまでも広がる青い海と広大な自然や砂浜が魅力的なハワイ。そのハワイの森に、‟愛を知らない暴れん坊のエイリアン”スティッチが流れ星のように不時着。“愛を無くしたひとりぼっちの少女”リロとの《奇跡の出会い》を描くハートフル・ファンタジーが、この夏スクリーンに帰ってきます!
公開に先立ち、『リロ&スティッチ』 (2D 吹替版)の試写会が開催されました。本記事では、本作の見どころや作品の魅力に迫ります。
■STORY■
両親を亡くした少女リロと姉のナニ。ひとりでリロを育てようと奮闘するナニだったが、若すぎる彼女は失敗ばかり。離れ離れになってしまいそうな姉妹の前に現れたのは、家族の愛を知らない暴れん坊のエイリアン、スティッチ。予測不可能な彼の行動は平和な島に大混乱を巻き起こすが、その奇跡の出会いはやがて、希望を失いかけた姉妹を変えていく…。
アニメーションの世界観を受け継いだ、魅力あふれる実写作品
『リロ&スティッチ』は、2002年にアメリカで公開(日本では2003年3月公開)された、42作目の長編ディズニーアニメーション映画。エイリアンと少女が出会い、“家族=オハナ”になっていく姿を描いた作品で、古典童話をベースとした作品が多いディズニー映画では数少ない完全オリジナル・ストーリーです。
映画の大ヒットとともに、当時新キャラクターとして登場した“スティッチ”は特に人気を呼び、その後も続編やテレビシリーズの制作、さらに東京ディズニーランドのアトラクション「スティッチ・エンカウンター」の誕生など、公開から20年以上経った現在もさまざまな場面で世界中の人々から愛され続けています。

ハワイ語で家族を意味する言葉。血のつながりだけではなく、家族のような絆で結ばれた大切な関係のこと。相手を想うやさしいハートがあれば、誰とでも‟オハナ”になれる!
最新にして究極、モフモフ姿のスティッチが目の前に!
もしも、私たちの日常に愛してやまない“あの”キャラクターが現れたら、どんな未来が待っているのだろうーー。そんな‟スティッチのいる世界”を、実写版として見事に映像化した本作。デジタル技術とパペット(操り人形)の匠の技の融合で生まれた映像は、これまでのファンも、そして新しい観客も虜にする、まるで魔法のような体験となることでしょう!
実写版のスティッチは、モフモフとした毛並みが愛らしい最新にして究極の姿に!
大きな瞳と耳、コアラのような愛らしいルックスを持つスティッチ。その正体は、地球から遠く離れた場所で、悪の天才科学者・ジャンバ博士が違法な遺伝子操作で作り出した、エイリアン(試作品626号)。6本の手足と触覚があり、いたずらが大好きで、あらゆるものを破壊する‟暴れん坊”です。実写版では、お馴染みのビジュアルと声はそのままに、思わず触りたくなるモフモフとした毛並みが愛らしい、最新にして究極の姿のスティッチが登場します。撮影時には マケット(模型)のほかに、パペット操演の名手セス・ヘイズが参加し、スティッチのパペットを実際に動かして共に演技をすることで、俳優たちから豊かな感情を引き出したのだそう!

ハワイ文化へのリスペクトを込めた、‟家族=オハナ”の物語。
本作の中心にあるのは、事故で家族を失い、それぞれに悩みと孤独を抱えながらも前を向いて生きていこうとする姉妹の物語。想像力が豊かすぎるがゆえに周囲から変わり者扱いされているリロは、大好きな姉のナニが急に‟親の顔”を見せることに戸惑いとさみしさを感じています。
ディズニー・アニメーションが描き続けてきた“願いの力”。本作でも、リロが流れ星(正体は、地球に不時着した試作品626号)に、《どんな時も一緒にいてくれる、友達がほしい》と強く願うシーンから物語が大きく動き始めます。リロの純粋でまっすぐな想い、そして愛する妹を守ろうとたっぷりの愛情を注ぐナニの姿は、観る者の心を揺さぶります。

さらに、スティッチが姉妹と少しずつ絆を深め、“家族=オハナ”となる過程が丁寧に描き出されるドラマも、本作の見どころの一つ。実写版では、アニメーション版から愛され続ける世界観やメッセージを忠実に受け継ぎながら、キャラクターの生活や感情をさらにリアルに、そしてパワフルに深く掘り下げ、“今”を生きる私たちに響く物語となっています。
ハワイの文化や自然に根ざした《音楽》の数々
アニメーション版は、名匠アラン・シルヴェストリが音楽を手掛けましたが、実写版では『あの夏のルカ』(2021)をはじめ数多くの作品に参加し、ソングライター、音楽プロデューサーとしても活躍するダン・ローマーが作曲を担当。本作の舞台であるハワイの文化や自然に根ざした音楽が劇中を彩ります。
作品を象徴する楽曲「Hawaiian Roller Coaster Ride」も新たなバージョンで登場!さらに、アニメーション版同様にリロが大好きなエルヴィス・プレスリーの名曲の数々が使用されており、なかでもエンディングを飾る「Burning Love」のカバーバージョンは、ハワイ出身の世界的アーティストであるブルーノ・マーズがプロデュースを担当したことでも話題に。また、本楽曲の日本版エンドソングアーティストは、Travis Japanが担当。彼らならではのユニークな表現力とエネルギーが加わることで、楽曲に新たな命が吹き込まれます!
【吹替版】日本のエンターテイメント界を代表するキャストが集結!
実写とアニメーションを組み合わせた映画『マルセル 靴をはいた小さな貝』 (2021)で世界中の注目を集めたディーン ・フライシャー・キャンプが本作の監督を務め、ハワイ出身のシドニー・アグドンがナニ役に、同じくハワイで生まれ育ったマイア・ケアロハがリロ役に抜擢。クリス・サンダースが、アニメーション版に続いてスティッチの声を演じます。
吹替版では、アニメーション版に続いて山寺宏一がスティッチ役を続投!ドナルドダックや『アラジン』のジーニーなど、数多くのディズニーキャラクターの声を演じる“レジェンド”が再びスティッチに命を吹き込みます。リロ役は、8歳の子役・永尾柚乃、ナニ役は ME:I(ミーアイ)のMOMONAが演じるほか、 Travis Japan の中村海人が姉妹を優しく見守るデイヴィッド役で参加。さらに、長谷川忍(シソンヌ)がスティッチを生み出したジャンバ博士を、2002年のアニメーション版で日本版声優を務めた三ツ矢雄二が、本作でも地球の文化を愛する銀河連邦諜報員のプリークリーを演じます。日本のエンターテインメント界を代表するキャストが集結した吹替版にも注目です◎
スティッチとリロとナニ姉妹が紡ぐ、 “家族=オハナ”の大切な絆を描いた唯一無二のハートフル・ファンタジー。今年の夏は、感動の映像体験を通して、スクリーンに広がる ‟スティッチのいる世界”を思い切り楽しみましょう!
文/ Maika (Webサイト『映画とわたし』)
作品詳細

2025年6月6日(金)
全国劇場公開
監督:ディーン・フライシャー・キャンプ
キャスト:クリス・サンダース(スティッチ役)、マイア・ケアロハ(リロ役)
日本版声優:山寺宏一 (スティッチ役)、永尾柚乃 (リロ役)、 MOMONA(ME:I/ナニ役)、 中村海人(Travis Japan/デイヴィッド役)、長谷川忍(シソンヌ/ジャンバ博士役)、渡辺えり(トゥトゥ役)
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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