◆映画になったアリス
20世紀になると、映画は最新の大衆娯楽として人気を博し、アリスは世界中の観客の目に触れるようになります。
『アリス』の物語の映画化という挑戦は、映画界において最も壮大でインパクトのある撮影技術の誕生に繋がるきっかけとなりました。また、本からスクリーンへと舞台が移りゆくことで、彼女の姿はますます世界中の誰もが知るアイコニックな存在として輝き続けていきます。
大きな木が印象的な会場では、初期のサイレント映画やハリウッド映画に関する資料や、文化的に大きな影響力を発揮した1951年公開のディズニー映画『ふしぎの国のアリス』、2010年・2016年のティム・バートン監督作品『アリス・イン・ワンダーランド』『アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅』までをご紹介。
エンターテイメント性あふれる資料や映像が一堂に並びます。
◆新たなアリス像
1965年、『不思議の国のアリス』刊行100周年を機に、世間ではヴィクトリア朝時代への関心が高まり、米国や英国で活躍するミュージシャン、クリエイター、映画製作者などのアーティストが「不思議の国」の全てに魅了されていきます。
また、人間の言葉を話すうさぎ、笑う猫、水ぎせるを吸うイモムシは、自由を重視する当時のサイケデリック・ムーブメントに大きな影響を与えることとなります。
展示空間に登場する「チェシャー猫」は、顔の表情やライトのカラーがみるみるうちに変化します!
“にやにやしない猫”なのか、”猫のないにやにや”なのか…。
また、「狂ったお茶会」のインスタレーションのコーナーでは、アリスの声とともに私たちもお茶会に参加しているような面白い仕掛けが楽しめますよ♪
一体、どのような演出が楽しめるのでしょうか。会場で確かめてみてくださいね!