2026年7月4日(土)~ 9月6日(日)の期間、京都文化博物館 (京都・三条高倉)にて「マリメッコ」の世界を体感できる巡回展「マリメッコ展 模様のちから Marimekko: Art of Printmaking –Beauty, Dream, Love」が開催されています。
フィンランド生まれのマリメッコは、ファッションやインテリアの枠を超え、新しいライフスタイルやコンセプトを提案するデザインハウス。1951年の創業以来、デザイナーのアイデアや思想を重視した製品づくりを行い、毎日の暮らしに彩りや喜び、前向きな心をもたらすことをヴィジョンに掲げ、世界へ発信し続けてきました。
1926年、マリメッコ創業者のアルミ・ラティア(旧姓アイラクシネン)がわずか14歳の時に日記に記した「責任はただ一つ――美である。現実はただ一つ――夢である。 ただ一つの力――愛。」という言葉は、彼女の人生と多くの仕事の基盤となり、1951年に夫ヴィリヨ・ラティアと共に設立したマリメッコへと結実しました。この言葉を手がかりに、本展ではマリメッコの創造の美学、また継承されるプリントメイキングの技を多角的な視点から紹介。来場者をマリメッコの世界へ誘い、「模様のちから」を伝えます。
- マリメッコの美学:約70点のドレスやファブリックで辿るプリントの変遷
- Art of Printmaking:プリントメイキングから生まれる模様のちから
- プリントが生まれる場を体感:plaplaxによる「プリント・ファクトリー」の表現
- 未来への対話:皆川 明によるインスタレーション
3日(金)に開催された記者内覧会には、マリメッコ ホーム &プリンツ デザイン・ディレクターのミンナ・ケメル=クトゥヴォネン氏が登壇。同氏は「私たちはマリメッコの75年にわたる歩みを祝福しています。その歩みは、大胆な創造性と豊かな色彩、そしてデザインには日々の暮らしに喜びをもたらす力があるという信念によって築かれてきました。」とブランドの節目への想いを語りました。

本展の核にあるのは、アルミ・ラティアの言葉から導かれた「美」「夢」「愛」という三つのキーワード。ミンナ氏は「これらは単なる歴史的な言葉にとどまらず、今日において創造することがどのような意味を持つのかを映し出すものでもあります。本展は伝統的な回顧展ではなく、来場者をマリメッコの世界へと誘う没入型の体験です。その世界ではプリントは単なる表面のデザインではなく、ものの見方、感じ方、生き方そのものとして存在しています。」と本展ならではの魅力を紹介しました。
約70着のドレスからプリント、皆川 明氏との共創まで
会場は、全4セクションで構成されています。マリメッコの歩みや魅力を紹介する展示のほか、1960年代から近年のコレクションまで厳選された約70点のドレスが一堂に会し、「ドレスをキャンバスに」というアルミ・ラティアの思想を具現化したシルエットとプリントの融合を紹介。時に大胆に、遊び心いっぱいに、そして驚きとともに時代を超えた物語が表現されています。


次に、アイコニックな模様が誕生する舞台裏を貴重な資料とともに紹介。自然の風景から描かれたスケッチや切り絵、そして本展のキービジュアルを飾った模様の一部の原画なども展示されます。


さらに、アートユニット「plaplax」による作品も必見。デザインが産声を上げるヘルシンキの「プリント・ファクトリー」をテーマに、職人の手仕事に宿る「ダイナミズム」と映像表現が融合する空間です。プリントが生まれる過程やリズム、幾重にも重なるレイヤー、そして生命感あふれる動きが体感できます。


本展の最後には、デザイナー・皆川 明氏がマリメッコとの対話を重ね、独自の視点で「マリメッコ」を再解釈した新作インスタレーションを展示。さまざまな年代のデザインと、本展のために特別に制作された新たなプリントが取り入れられています。マリメッコのデザイン哲学、そして皆川氏ならではの芸術表現が互いに対話し、尊重し合いながら、新たな価値を生み出していく出会いの場となっています。

マリメッコがこれまでに生み出してきた3,500種類以上の独自のプリントデザインは、人々のファッションや暮らしを彩り続けてきました。「美」「夢」「愛」というメッセージとともに、75年にわたってマリメッコが大切にしてきた創造性や喜びを改めて感じられる展覧会となっています。
本展は京都を皮切りに、東京都庭園美術館(10月3日〜12月20日)、ひろしま美術館(2027年1月30日〜3月28日)のほか、北九州、富山、名古屋、長崎などを巡回予定です。
取材・撮影・文/ Maika (『映画とわたし』編集部)
本展のグッズ会場では、トートバッグ、アートカード、マスキングテープなど展覧会のキービジュアルをモチーフにしたグッズが多数登場。さらに、「ウニッコ」や「シイルトラプータルハ」といった人気プリントの生活雑貨も並びます。




開催概要

マリメッコ展 模様のちから
Marimekko: Art of Printmaking -Beauty, Dream, Love
| 開催期間 | 2026年7月4日(土)~9月6日(日) |
|---|---|
| 開室時間 | 10:00~18:00(毎週金曜は19:30まで) ※入場はそれぞれ閉室の30分前まで 【休館日】月曜日(ただし、7月20日は開館)、7月21日(火) |
| 会 場 | 京都文化博物館 4・3階展示室 京都府京都市中京区三条高倉 |
⭐︎チケット情報は、展覧会公式サイトをご覧ください。
※本記事に掲載している内容は、予告なく変更となる場合があります。

