シネマ歌舞伎『曽根崎心中』中村鴈治郎、中村壱太郎が登壇した京都舞台挨拶のオフィシャルレポートが到着!

映画『国宝』で話題、人間国宝・坂田藤十郎と中村鴈治郎がつとめた上方歌舞伎不朽の名作『曽根崎心中』が、シネマ歌舞伎として2026年4月10日(金)より全国54館で公開となります。

本記事では、23日(月)にMOVIX京都で開催された、中村鴈治郎さん中村壱太郎さんによる舞台挨拶付き完成披露上映会のオフィシャルレポートをお届けします。

イベントレポートが到着!

色紋付の袴姿で登場した鴈治郎・壱太郎親子。鴈治郎が「『曽根崎心中』がシネマ歌舞伎になることを一番喜んでいるのは、たぶん父(お初役 人間国宝・四世坂田藤十郎)ではないかと思います。それを皆様にお届けできることを大変嬉しく思っております。」と喜びを語り、南座「曽根崎心中物語」の午前午後の公演を終えて駆け付けた壱太郎は「今日が3 回目の『曽根崎心中』です(笑)。一番喜んでいるのは祖父だと思っていますし、今のこの(映画『国宝』からの)流れに改めて感謝したい。」と、挨拶しました。

まず、成駒家が代々大事にしてきた演目「曽根崎心中」について、壱太郎が19歳のときにはじめて祖父・藤十郎からの稽古を受けたことを振り返り「祖父は、お初を「1400回やっていても、毎日初めてやる気持ちになるんだよ」と話していました。僕は当時、女方のことがまだ右も左もわからない中で、(劇中の仕草)「段に登る、腰をかける」といった細かい仕草や煙管の扱い方まで教えてもらった、とても思い出深い役です。」としみじみと語りました。

その話を受け鴈治郎は「今、映画『国宝』が話題になっていますよね。出演している横浜流星さんや吉沢亮さんたちが、役作りの手本として、僕らがと渡したビデオが、まさにこの映像(シネマ歌舞伎になった、2009年の舞台の映像)なんです。それが今回映画化された。彼ら二人の手本になったものを、皆様にスクリーンで見ていただけるということなんです。」と、歌舞伎指導の裏話を披露した。

中村鴈治郎
中村壱太郎

さらにシネマ歌舞伎ならではの魅力として、壱太郎は「音が素晴らしい。公演当時はシネマ化を想定して録っていませんでしたが、今の技術で音楽や竹本のバランスを再編集しています。映像も、僕らが見る記録映像よりもずっと綺麗で、オペラグラスを使っても見られないような「アップの凄さ」を体感してほしい。(二人が心中に向かう)「道行」の場面は、祖父や父の手の動き、表情の角度を、映像に没入して見ていただけると思います。」と語りました。編集協力として制作にも参加した鴈治郎は、「6台のカメラの中から「父が綺麗で可愛らしく映っているカットを使おう」とこだわって再編集しました。最高のものができたと思います。」とシネマ歌舞伎の映像クオリティの高さをアピールしました。

最後の挨拶では、壱太郎から「これがヒットすれば、また『曽根崎心中』を舞台にかけられる日が来ると信じています。ぜひ 4 月10日から一人でも多くの方を誘って映画館に来てもらえたら嬉しいです。」と、鴈治郎は「とにかく、父・坂田藤十郎の姿が映像として残っていることは、私自身大変嬉しく思います。皆様の目に焼き付けていただいて、「『曽根崎心中』はこんなにいい物語だったんだ」と伝えていただければ。」と熱く語り「ぜひ映画『国宝』以上のヒットを!(笑)」とお茶目に締めくくりました。

2人の息の合った軽快な親子トーク、「曽根崎心中」のお初を当り役としたそれぞれの父・祖父である人間国宝・四世坂田藤十郎との思い出を語り、映画『国宝』のエピソードも披露しながら終始笑顔にあふれた舞台挨拶でした。観客からは大きな拍手が贈られました。

シネマ歌舞伎『曽根崎心中』

2026年4月10日(金)
全国公開

【あらすじ】
相思相愛の遊女お初と商人の徳兵衛。しかし徳兵衛は友人に裏切られ、伯父に返すはずだった金をだまし取られてしまいます。名誉を傷つけられ絶望した徳兵衛と、彼を信じるお初。お初が縁の下に潜む徳兵衛に「命をかけて潔白を証明する」覚悟を問うと、徳兵衛は「死の決意」を合図します。二人は来世で添い遂げるため、夜陰にまぎれて曽根崎の森へと向かうのでした——。

作:近松門左衛門         
脚色・演出:宇野信夫
製作・配給:松竹
出演:坂田 藤十郎 中村 鴈治郎 坂東 竹三郎 松本 錦吾 中村 亀鶴 中村 芝翫 片岡 我當
収録公演:平成21年4月歌舞伎座公演

©松竹株式会社

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