美しく神秘的な南国の海を舞台に、‟海に選ばれた少女”モアナの奇跡の冒険を描いた感動のミュージカル・アドベンチャー『モアナと伝説の海』。その続編にして、ディズニー・アニメーション・スタジオによる全世界待望の最新作『モアナと伝説の海2』がいよいよ12月6日(金)に劇場公開となります。
公開に先立ち、『モアナと伝説の海2』 (2D 吹替版)の試写会が開催されました。本記事では、作品の見どころや物語を彩る音楽の魅力に迫ります。
■STORY■
海と特別な絆で結ばれた主人公・モアナは、すべての海をつなぐ1000年にひとりの《タウタイ(導く者)》となり、 彼方の島にいる人々を探していた。ある日、人間を憎み世界を引き裂いた“嵐の神の伝説”を知ったモアナは、その呪いを解くために変幻自在な半神半人の英雄・マウイや新たな仲間とともに、世界を再びひとつにする航海に繰り出す。
「海の果ても、越えてゆこう」ーーたとえ、どんな運命が待ち受けていても。
前作を超える圧倒的なスケール感と、仲間たちの熱い絆
2016年に公開された『モアナと伝説の海』の続編となる今作は、海と特別な絆で結ばれたモアナ(日本版声優:屋比久知奈)が1000年のあいだ閉ざされていた海路を開き、モトゥヌイの危機を救ってから3年後の物語。大人へと成長しつつあるモアナが、より大きな使命を背負い、危険を覚悟ではるか彼方の海へと旅立ちます。
本作のキーワードは “Beyond”
1000年にひとりの《タウタイ(導く者)》となったモアナが “人生は長く、先を予測することは不可能であること”を知りながらも、新たな冒険へと繰り出す力強い姿が描かれます。心の中の迷いや恐れを、昨日までの自分を、そして運命までも乗り越えていく感動の物語に、きっとあなたも勇気をもらえるはず!
前作につづき、風と海をつかさどる半神半人の英雄 マウイ(日本版声優:尾上松也)、3年経って心も体も大きく成長したブタのプア、神出鬼没で予測不可能なニワトリのヘイヘイなど、人気キャラクターが総集結!
さらに、モアナの妹でお姉ちゃんのことが大好きなシメア、モアナとともに冒険の旅へ繰り出す新たな仲間たちが登場!前作ではひとりで大海原へと漕ぎ出していったモアナですが、今作では個性的な仲間たちと力を合わせて困難に立ち向かいます。
新たなキャラクターたちに注目!
推しはモアナとマウイ。伝説オタクの旅の仲間
歴史や神話に詳しい語り部。モトゥフェトゥの伝説をよく知ることから、モアナの旅の仲間に選ばれた。前作の冒険で世界を救ったモアナとマウイの大ファンで、とくに憧れのマウイに会うことを夢見ている。物語を語るだけでなく、絵に描くのも得意。また力自慢でもあり、知識とパワーでモアナの冒険をサポートする。
明るく頭脳明晰、天才肌の船大工
頭脳明晰で天才的なカヌー職人。「完璧なんてない」がモットーで、常に新しいアイデアを思いつき、それを実現しようとする行動力の持ち主。カヌーの最高傑作を作るため、日々勤しんでいる。優れたエンジニアであることから、モアナの旅の仲間に選ばれた。明るくエネルギーに満ちあふれた冒険のムードメーカー的存在。
泳ぎが苦手な土と植物を愛する農夫
植物と土をこよなく愛する農夫。農作物を育てることに長けているが、口数が少なく、やや頑固なところがある。旅の仲間たちの食を支えるため、モアナにスカウトされた。泳ぎが苦手で航海に出るのは気が進まなかったが、モアナに頼み込まれて、しぶしぶ承諾。責任感が強く、自分の役割を果たそうとする。
ほかに、小さくも勇敢なココナッツの海賊 カカモラや、ミステリアスなコウモリの女神 マタンギ(日本版声優:ソニン)など、モアナが冒険の途中で出会う魅力的な新キャラクターから目が離せません!
モアナの新たなる航海を彩る、数々の名曲たち
『モアナと伝説の海2』を象徴する表題曲は、「ビヨンド 〜越えてゆこう〜」。モアナが、自分の果たすべき使命を知り、戸惑いながらも旅立つことを決意するシーンで歌う感動的なミュージカルナンバーです。前作ではモアナ自身が心のままに大海原へと飛び出していきましたが、大人へと成長した今作では 大切な家族や仲間の存在、リーダーであることの意味など より大きな使命を持っており、楽曲にもそれらのテーマ性が色鮮やかに反映されています。
前作で人々の心を掴んだ、リン=マニュエル・ミランダによる名曲「How Far I’ll Go 〜どこまでも〜」。そして、さらに複雑な感情が込められ、音域も広がり難易度が増した「ビヨンド 〜越えてゆこう〜」。シリーズを通して描かれるモアナのキャラクターとしての成長だけではなく、哀愁漂う楽曲を見事に歌いこなす屋比久知奈さん(日本語版)の声質や表現力の成長も伝わってきます。
劇中歌を手掛けたのは、史上最年少となる期待の新星!
本作の劇中歌(作詞・作曲)を全面的に手掛けたのは、ディズニー作品初起用となるソングライターチーム、アビゲイル・バーロウ&エミリー・ベアー。ともに20代半ばでありながら豊かな音楽的バックグラウンドを持ち、SNSで絶大な人気を誇ります。
バーロウ&ベアーがコンビを組んで最初に制作したアルバム『The Unofficial Bridgerton Musical』(2021年)は、グラミー賞の最優秀ミュージカル・シアター・アルバム部門を受賞。収録楽曲を聴いていると、アラン・メンケンやハワード・アッシュマンといったディズニー音楽の巨匠への強いリスペクトを感じるとともに、フレッシュながらも深みのある、センス光るメロディの数々に圧倒されます。本作の劇中歌を担当するまでのルーツも、どこかで感じられるかも!?
ほかにも、バラエティに富んだミュージカルナンバーが万歳の本作。オープニングを華々しく飾る「帰ってきた、本当のわたしに」は、前作との橋渡しとなる楽曲。3年の年月を経て、島の若きリーダーとなったモアナと、海と共に生きる本来の姿を取り戻した島の人々の暮らしぶり、そして新たな登場人物の紹介を兼ねた 温かみのあるテンポの良い1曲です。マタンギが歌う「迷え!」は、1960〜70 年代を思わせる R&B/ディスコ調のナンバー。マウイがラップを交えて歌う「できるさ!チーフー!」は、落ち込んだモアナを励ますソウルフルなナンバーで、思わず心の中で一緒に “チーフー!”と叫びたくなるかも。
様々なジャンルの楽曲に挑戦しながらも、前作のムードとポリネシアの“伝統”を大切に守り、テーマ全体の一貫性が保たれているのは、素晴らしいの一言。モアナの新たな冒険とともに、海のように“光輝く”劇中歌にも注目です!
文/ Maika (Webサイト『映画とわたし』)
『モアナと伝説の海2』作品詳細
2024年12月6日(金)
全国劇場公開
監督:デイブ・デリック・ジュニア、ジェイソン・ハンド、デイナ・ルドゥー・ミラー
音楽:アビゲイル・バーロウ&エミリー・ベアー、オペタイア・フォアイ、マーク・マンシーナ
日本版声優:屋比久知奈(モアナ)、尾上松也(マウイ)、小関裕太(モニ)、鈴木梨央(ロト)、山路和弘(ケレ)、ソニン(マタンギ)
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
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