最強の力を持ちながらも、それを封印してきた心優しきヒーロー「シャン・チー」を主人公に描くアクション大作が遂に公開!マーベル・スタジオの新時代を築く、新たな物語の誕生です!
わたしの“感想”

舞台は、“指パッチン”を経てアベンジャーズが世界をもとに戻した後の世界。世界の人口の半分が戻ってきた2023年以降の設定だそうです。
MCU作品に登場する多くのヒーローたちの代名詞とも言える“スーパーパワー”は、もちろん本作にも登場するのですが…
これまでとはまた少し違ったアプローチからそれらの描写を楽しむことができました。
中でも、武術を極めた生身のアクションが本当に美しかった…。
シャン・チーの母親の故郷であるター・ローの村で古くから伝わる“武術”は、まるで舞踏を見ているかのようなしなやかさと、自然との共生、生き物の生命力を強く感じて、一瞬で心奪われました。

そして、実はファンタジー要素も盛り沢山です。
村に伝わる伝説と、伝説にまつわる不思議な生き物たちが数多く登場します。
そのどれもが、中国神話に登場する生き物をモデルにしているというのも凄い…。
特に、「モーリス」と名付けられたふわふわモフモフの生き物は、少し変わったフォルムをしていますが 劇中でもアイドル的存在でとっても可愛いですよ♡
もちろん、今回もMCU作品恒例のサプライズ登場が待っています。
縦でも横でも斜めからでも、どこかで作品やキャラクターが繋がっていくマーベルの世界は…まさに、サーカス☆
作品を見れば見るほど、キャラクターを知れば知るほど、どんどん沼にハマるMCU作品はやっぱり最高ですね。

わたしの“おすすめポイント”
- あの世界的大ブームがヒーロー誕生のきっかけに…!?
「シャン・チー」の得意技はマーシャル・アーツ。
というのも、彼がマーベル・コミックに初登場した1973年は『燃えよドラゴン』や『ドラゴン怒りの鉄拳』などブルース・リーの出演作品が世界的大ブームとなっていた頃で、それらを踏まえて誕生したヒーローなのです!

- ジョエル・P・ウェスト氏のスコアが素晴らしい!
本作の音楽を担当した、ジョエル・P・ウェスト氏のサウンド・トラックが本当に素晴らしい!
中国の古き良き音楽をベースに神秘的な印象を受けて、どこかスタジオジブリの世界を彷彿とさせます。
ウェスト氏は「千と千尋の神隠し」をリスペクトしているに違いない…と、勝手な妄想までしてしまったほど。(笑)
作品データ
監督/デスティン・ダニエル・クレットン
出演/シム・リウ ほか
日本公開/2021年9月3日(金)全国ロードショー
配給/ディズニー
オフィシャルサイト
(C)Marvel Studios 2021