『シャン・チー テン・リングスの伝説』武術を極めたアクションは、まるで舞踏。息を呑むほど美しい…【感想・おすすめポイント】

最強の力を持ちながらも、それを封印してきた心優しきヒーロー「シャン・チー」を主人公に描くアクション大作が遂に公開!マーベル・スタジオの新時代を築く、新たな物語の誕生です!

▪︎簡単なあらすじ▪︎ 犯罪組織を率いる父・ウェンウー(トニー・レオン)に幼いころから厳しく鍛えられ、最強の存在に仕立て上げられたシャン・チー(シム・リウ)。しかし心根の優しい彼は自ら戦うことを禁じ、父の後継者となる運命から逃げ出した。過去と決別し、サンフランシスコでケイティ(オークワフィナ)とともに平凡なホテルマンとして過ごしていたが、伝説の腕輪を操って世界を脅かそうとする父の陰謀に巻き込まれたことから、封印していた力を解き放ち、戦いに身を投じることになったのであった…。
個人の範囲内でなるべく大きなネタバレに繋がらないよう文章を作成しておりますが、実際に鑑賞した後に感想やおすすめポイント等をまとめているため、劇中に登場する表現・描写が含まれる場合がございます。




わたしの“感想”

Maika
縦でも横でも斜めからでも、どこかで作品やキャラクターが繋がっていくマーベルの世界は…まさに、サーカス☆

舞台は、“指パッチン”を経てアベンジャーズが世界をもとに戻した後の世界。世界の人口の半分が戻ってきた2023年以降の設定だそうです。

MCU作品に登場する多くのヒーローたちの代名詞とも言える“スーパーパワー”は、もちろん本作にも登場するのですが…
これまでとはまた少し違ったアプローチからそれらの描写を楽しむことができました。

中でも、武術を極めた生身のアクションが本当に美しかった…。
シャン・チーの母親の故郷であるター・ローの村で古くから伝わる“武術”は、まるで舞踏を見ているかのようなしなやかさと、自然との共生、生き物の生命力を強く感じて、一瞬で心奪われました。

(C)Marvel Studios 2021

そして、実はファンタジー要素も盛り沢山です。
村に伝わる伝説と、伝説にまつわる不思議な生き物たちが数多く登場します。
そのどれもが、中国神話に登場する生き物をモデルにしているというのも凄い…。
特に、「モーリス」と名付けられたふわふわモフモフの生き物は、少し変わったフォルムをしていますが 劇中でもアイドル的存在でとっても可愛いですよ♡

もちろん、今回もMCU作品恒例のサプライズ登場が待っています。
縦でも横でも斜めからでも、どこかで作品やキャラクターが繋がっていくマーベルの世界は…まさに、サーカス☆
作品を見れば見るほど、キャラクターを知れば知るほど、どんどん沼にハマるMCU作品はやっぱり最高ですね。

(C)Marvel Studios 2021

わたしの“おすすめポイント”

  • あの世界的大ブームがヒーロー誕生のきっかけに…!?

「シャン・チー」の得意技はマーシャル・アーツ。
というのも、彼がマーベル・コミックに初登場した1973年は『燃えよドラゴン』や『ドラゴン怒りの鉄拳』などブルース・リーの出演作品が世界的大ブームとなっていた頃で、それらを踏まえて誕生したヒーローなのです!

(C)Marvel Studios 2021
  • ジョエル・P・ウェスト氏のスコアが素晴らしい!

本作の音楽を担当した、ジョエル・P・ウェスト氏のサウンド・トラックが本当に素晴らしい!
中国の古き良き音楽をベースに神秘的な印象を受けて、どこかスタジオジブリの世界を彷彿とさせます。
ウェスト氏は「千と千尋の神隠し」をリスペクトしているに違いない…と、勝手な妄想までしてしまったほど。(笑)

作品データ

監督/デスティン・ダニエル・クレットン
出演/シム・リウ ほか
日本公開/2021年9月3日(金)全国ロードショー
配給/ディズニー
オフィシャルサイト

(C)Marvel Studios 2021

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