『ロケットマン』ミュージカル映画ならではの仕掛けが盛り沢山！【感想・おすすめ楽曲とシーン】

数々の名曲を生み出した世界的大スター エルトン・ジョン。彼の人生の“光と陰”を珠玉の名曲に乗せて描く、感動のミュージック・エンターテイメント大作が遂に公開！

▪︎簡単なあらすじ▪︎
子供の頃から音楽の才能を発揮していたレジナルド・ドワイト、のちのエルトン・ジョン。孤独な少年時代、彼にとって音楽だけが唯一の支えだった。やがてバンドマンとしてレコード会社と契約、生涯の友となるバーニーと出会ったことでその才能は一気に開花した。アメリカに進出し大成功を収め、すべての栄光を手に入れたエルトン。その後、彼を待ち受けていた運命とは…。

なるべく大きなネタバレにならないよう文章を作成しておりますが、感想やおすすめポイント等をまとめているためそのような表現・描写が出てくる場合もございます。

わたしの“感想”

“Your Song”誕生の瞬間は、映画の中でも丁寧に描かれていて、涙が止まりませんでした…。「ボヘミアン・ラプソディ」に続いて、フレッチャー監督の音楽愛やアーティストへのリスペクトを感じました。

エルトン・ジョンの音楽との出会いは、「ムーランルージュ」で聞いた“Your Song”。当時小学生だった私… ユアン・マクレガーの艶やかな歌声が本当に素敵で、言葉の意味やニュアンスはわからなくとも直感で楽曲の美しさに酔いしれたことを覚えています。後にそれはエルトンのカバーだということを知り、CDアルバムを手に取ったのでした。

本作「ロケットマン」は、エルトンの知られざる半生をミュージカル調に描いた映画。並外れた音楽の才能でまたたく間にスターへの階段を駆け上がった一方で、様々な困難や苦悩に満ちた人生でもありました。楽曲を聴いていると、改めて音楽は彼の人生そのものだということがよくよくわかります。
特に“Your Song”誕生の瞬間は、映画の中でも丁寧に描かれていました。冒頭で述べた思い出を含め感情が爆発してしまい、涙が止まりませんでした…。

主演のタロン・エガートンは、彼以外エルトンを演じられる人はいないだろう…と太鼓判を押せるほどにピッタリの人物。歌声はもちろん、エルトンとの“ご縁”も凄いのです。「キングスマン: ゴールデン・サークル」での共演、そして「Sing」ではゴリラのジョニーを演じて、“I’m Still Standing”を見事に歌い上げていました。本作にも同曲が登場しますが、ラストを飾るに相応しいアレンジに仕上がっています！
劇中に登場するエルトンのパートは、子供時代を除いて全てをタロンが歌っています。歌唱力でも話題になりましたが、太くて力強い歌声が魅力的ですよね…♪

(C)2018 Paramount Pictures. All rights reserved.

複雑に絡み合う人間関係、彼を取り巻く環境に心苦しくなる場面もありましたが、カラフルでポップ、キラキラなド派手衣装、ハッピーな気分に浸れるシーンもたくさん登場します！
ミュージカル映画ならではの仕掛けが盛り沢山で、特別な時間を過ごすことができました。「ボヘミアン・ラプソディ」に続いて、フレッチャー監督の音楽愛やアーティストへのリスペクトを感じました。