村上春樹の短編小説集「女のいない男たち」に収録された短編「ドライブ・マイ・カー」を濱口竜介監督・脚本により映画化。
第94回アカデミー賞では、日本映画史上初となる作品賞にノミネートされたほか、監督賞、脚色賞、国際長編映画賞とあわせて4部門でノミネートとなる快挙を達成しました。
今回は 舞台となった広島県で、実際に映画の撮影が行われた「小谷サービスエリア」「広島国際会議場」「広島市中工場」「吉島釣り公園」「平和記念公園」の全5スポットをドライブ(車)で巡りました。
現地レポートをはじめ、手描きイラスト、撮影した写真・動画とともにその魅力をご紹介します!
劇中写真と一緒にロケ地を巡る『ロケピク』は、インスタグラムで公開中!
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✴︎ロケピクとは…
世界中の映画・ドラマの撮影場所を劇中の写真とともに楽しむ《ロケ地巡り》。
風景とぴったり重なった瞬間、まるで登場人物が目の前にいるようなワクワクや感動に出会えます。
山陽自動車道 小谷サービスエリア 下り線

家福が東京から広島まで向かう道中、休憩で立ち寄ったサービスエリアとして登場します。コーヒーとパンを片手に一息つき、地図アプリでルートを確認していたのが印象的なシーンです。
本編の映像をよく見ると、左側の青い看板の文字が「瀬戸」となっています。
瀬戸パーキングエリアも実際に存在しますが、撮影はこちらの小谷サービスエリアで行われたようですね!
■ “Kodani SA”
“Kodani SA” a rest place where Yusuke Kafuku takes a break on his way to Hiroshima.
場所 | 小谷サービスエリア 下り線 |
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所在地 | 広島県東広島市高屋町小谷5237-1 |
一般公開の 可否 | 見学可 |
HP | https://www.w-holdings.co.jp/sapa/2385.html |
広島国際会議場

家福が演出を手掛ける演劇祭の会場となった建物です。
平和記念公園敷地内にある国際会議場で、国立代々木競技場、東京都庁舎など数多くの国家プロジェクトを手掛けた丹下健三氏が1955年に設計した「広島市公会堂」を、1989年に建て替えた施設。公共建築百選にも選ばれています。

また、国際会議場の駐車場は家福とみさきが初めて出会う場所でもあります。
訪れた日はシャッターが閉まっていて実際の場所を見ることができなかったのですが…
この向こう側には、きっと家福の赤いサーブが…!!
地下玄関横に警備員の方がいらっしゃいますので、許可をいただいてから見学と撮影を行なってくださいね♪
■ International Conference Center Hiroshima
A filming location where the venue of theater festival directed by Kafuku. And he meets Misaki for the first time here.
場所 | 広島国際会議場 |
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所在地 | 広島県広島市中区中島町1−5 |
一般公開の 可否 | 地下玄関・駐車場付近は、許可を得て見学可 ※建物内部など その他の見学に関しては、施設へ直接お問い合わせください |
HP | http://www.pcf.city.hiroshima.jp/icch/ |
平和記念公園

演劇祭に出演する役者が野外稽古をする場面で登場しました。カーブを描いたベンチがとてもお洒落ですね!
先ほどご紹介した、国際会議場のすぐ裏側で徒歩1〜2分で到着します。
撮影時は、奇跡的な日射しに包まれて…柔らかな秋の光が印象的なシーンとなりました。この時に集めた落ち葉がクライマックスの劇場の舞台に敷き詰められているそうですよ♪
■ Hiroshima Peace Memorial Park
A filming location where all cast practices outside of the building.
場所 | 平和記念公園 |
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所在地 | 広島県広島市中区中島町1 |
一般公開の 可否 | 見学可 |
HP (広島市) | https://www.city.hiroshima.lg.jp/index2.html |
広島市 環境局中工場

家福とみさきが心を通わせる《重要な場所》として登場する、実在のごみ処理施設です。
建物の中央には「エコリアム」と呼ばれる貫通通路があり、通りの起点である平和記念公園から瀬戸内海までを遮ることなく繋いでいます。
この「エコリアム」は、幅5m・高さ4.5mのガラス張りのアトリウムで、Ecology + Atrium = Ecorium と命名されました。
設計は、ニューヨーク近代美術館の新館やGINZA SIXなどを手掛けてきた建築家・谷口吉生氏によるもの。こんなにも“美しい”ごみ焼却施設に出会ったのははじめてです。まるで美術館のような素晴らしい建物に、感動しました。

劇中で2人が歩いていた、「エコリアム」から海へと続く階段も無機質でお洒落です。
■ “Naka kojo”
“Naka Kojo” a place where everyone can look and learn about garbage disposal of waste.
場所 | 広島市環境局中工場 |
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所在地 | 広島県広島市中区南吉島1-5-1 |
一般公開の 可否 | 「エコリアム」見学可 ※工場内部見学は事前予約が必要です。 詳細は施設へ直接お問い合わせください。 |
HP (広島市) | https://www.city.hiroshima.lg.jp/soshiki/93/ |
吉島釣り公園

階段を降りると、目の前に広がる瀬戸内海。映画の劇中写真などでも度々登場するこちらの公園では、家福とみさきが言葉を交わす印象的なシーンが撮影されました。
周りは工場地帯、遊具などはなく一直線に階段状のエリアが続くシンプルな公園ですが、釣りを楽しむ親子連れやお散歩を楽しむ人々の姿を見かけました。海沿いのロケーションで潮風が心地よい憩いの空間です。
■ “Yoshijima tsuri kouen”
One of the most important filming locations where Kafuku and Misaki reach out to each other.
場所 | 吉島釣り公園 |
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所在地 | 広島県広島市中区南吉島 |
一般公開の 可否 | 見学可 |
YouTubeでは動画でご紹介しています
YouTubeチャンネルでは、“ロケ地”で撮影した映像とともに 劇中で流れたサウンドトラック(BGM)の演奏動画をシリーズとしてお届けしています。
✳︎ ロケ地へ足を運んだ方は、現地で動画を再生して…
✳︎ いつか行けたらいいな と思った方は、まずは映像の旅を…
様々なシチュエーションでお楽しみください♪
より現地の雰囲気を味わっていただけると思いますので、是非ご覧いただけると嬉しいです!
下記のリンクをクリックしていただくと、視聴できます。
作品情報

出演/西島秀俊、三浦透子、霧島れいか、岡田将生
監督・脚本/濱口竜介
配給/ビターズ・エンド
オフィシャルサイト