映像化不可能と言われた衝撃の小説がついに実写映画化!本能を極限まで刺激する未体験サスペンスの開幕です。
オオバカナコ(玉城ティナ)は日給30万円の怪しいアルバイトに手を出したばかりに、とある店のウェイトレスとして働くことに。その店は、元殺し屋の天才シェフ・ボンベロ(藤原竜也)が店主をつとめる殺し屋専用の食堂「ダイナー」だった…。
わたしの“感想”

蜷川実花さんの創る世界観… そこに広がる異次元の空間は反則級に美しく、色たちが生き生きとしています。
まず、劇中に登場する料理の数々。ナイフの刺さったハンバーガーやスキンのスフレ、ピーマンのパスタやカラフルなデザート…。「ダイナー」というだけあって、料理のシーンは特別です。ストーリーやキャラクターから、人間と“食”との繋がりが独特の観点から描かれていて斬新でした。
そして、大沢伸一(Shinichi Osawa)さんの音楽。異国情緒溢れる楽曲が映画に華を添え、よりスタイリッシュな空間を作り出しています。
個人的にテンションが上がったのは、「真矢ミキさんが“スナイパー”」だったこと。
当時小学生だった私は、宝塚歌劇団に強く憧れていて、真矢さんの花組公演はハゥトゥーサクシードから全て観劇したのですが、中でも「スナイパー」はサヨナラ公演ということもあって、思い出深いショーの1つです。今回のビジュアルや雰囲気が、もう。スナイパーを観ているようで…。(ご興味のある方は、是非ググってみてください!)
良い意味で、作り込まれすぎている。重たい荷物を軽い気持ちで持ってしまったような感覚。独特の世界観なので、観ていて少し疲れます。
でも、全く後悔はしないし、それが醍醐味だと思います。映画館の大画面・大音量で観る“意味”が必ずありますよ〜!
わたしの“おすすめポイント”
- トップクリエイターが作り出す“美”
劇中に登場する装飾、美術、デザイン…全てにこだわりが詰まっています。
監督&脚本・蜷川実花をはじめ、プロダクションデザイナー・enzo、キャラクターデザイン・長瀬哲朗、フラワーデコレーション・東信、食堂の装飾美術・横尾忠則、フードクリエイション・諏訪綾子、ウォッカボトルの制作・名和晃平と、各界のトップクリエイターが集結。唯一無二、最高級の美しい世界観が広がります。瞬きするのも惜しいほど!
- 超豪華キャストが勢揃い!
主人公のボンベロを演じるのは、藤原竜也。『元殺し屋であるが、観客から愛される人』というキャラクター設定の高いハードルを超え、存在感と説得力を兼ね備えた実力派俳優です。藤原さんが芸能界に入り新しい扉を開くきっかけとなった故・蜷川幸雄氏の存在、そして本作で蜷川実花さんの初タッグが実現というのは、非常にドラマティックですよね。
物語の鍵を握る少女オオバカナコ役を玉城ティナが演じるほか、窪田正孝、斎藤工、小栗旬、土屋アンナ、真矢ミキ、奥田瑛二ら豪華キャスト陣も多数出演!
- 劇場に響き渡る、異国情緒溢れる楽曲
大沢さんにとって邦画の劇伴制作は本作が初めて。蜷川監督直々のラブコール♡で、今回の参加が実現したのだそう。
制作途中に、仮の段階で流した音楽が大沢さんの過去の作品だった…という素敵なエピソードも。独特なビートと、異国情緒溢れるメロディーは必聴です!
作品データ
監督/蜷川実花
出演/藤原竜也 ほか
日本公開/2019年7月5日(金)全国ロードショー
配給/ワーナー・ブラザース映画
オフィシャルサイト
©2019 「Diner ダイナー」製作委員会