1988年の第1作以降、30年以上に渡って世界中の観客にトラウマを植え付けてきた人気ホラーシリーズ「チャイルド・プレイ」が「IT/イット“それ”が見えたら、終わり。」製作者コンビの手でいま新たに蘇る!
最先端テクノロジー企業・カスラン社は、期待の新商品として“バディ人形”を製作する。現代の最新技術が詰め込まれたその人形は、子供達によって“最高の友達”になるはずの商品だった…。
わたしの“感想”

80年代のオリジナル版とはまた違った、2019年版「チャイルド・プレイ」。
チャッキーが“AI技術”を搭載したバディ人形なので、起動した瞬間から“魂が宿る”し、まるでロボットのよう!
色々な作品の香りがしました。
まず、現在公開中の「トイ・ストーリー」。本作の主人公の名前もアンディなんです。共に過ごす時間を描写したシーンは、2人とも幸せそうで穏やかでした…。その後どんどん違う方向に進んでいくのは言うまでもありませんが、“親友”“相棒”をテーマにしている部分は通ずるところがあります。
そして、「E.T.」。アンディが愛用している赤いパーカーは、まるでエリオットそのもの。母親との関係、彼の性格や雰囲気もよく似ています。チャッキーの指先が光るのも、人形に紛れて身を隠すシーンも…至るところにオマージュを感じました。

万遍なく色々なジャンルを…と思いながら、苦手なホラー映画はいつも後回しに。
ただ、チャイルド・プレイは何故か特別惹かれるものがあります。1作目を観たときは、可愛いお人形だから…と油断していて、結果的に凄く怖かった記憶があります。
本作は、怖さを追求というよりもグロい印象。案の定、直視できなくて画面から目を離してしまったシーンも…。
物語としては、全体的なまとまりがあって楽しめました。
わたしの“おすすめポイント”
- AI搭載型の現代的人形になって、ますますパワーアップ!
オリジナルのチャッキーは、殺人鬼チャールズ・リー・レイの魂がブードゥーの呪いでグッドガイ人形に乗り移る設定でしたが、今回は最先端テクノロジー企業の研究室で生まれたハイテクAI搭載のバディ人形。
見た目はジンジャーヘアーでカラフルなボーダーの長袖シャツに青いオーバーオールというオリジナルと似た外見ながら、ボディの中には最先端のAIが組み込まれていることが大きな違い。
これまでのように包丁を持って走り回るシーンも健在ですが、ドローンを使ったり、ゲームを楽しんだり…あっと驚く“現代”ならではの仕掛けが満載です。
- マーク・ハミルがチャッキーの声を担当!
「スター・ウォーズ」シリーズのルークでお馴染みマーク・ハミルがチャッキーの声を演じます。とても不気味なのですが、どこか温かみのある優しい声なのです…。そして、劇中では彼の歌声も楽しめます♪
『The Buddi Song』の魅力
前編を通して耳に残るのがマーク・ハミルの歌声が魅力的な『The Buddi Song』。
ベアー・マクレアリーの手掛けるOSTには、一曲目に登場。
ホラー映画のサントラと言われなかったら、子供向け番組のテーマソングやテーマパークの音楽のようにも聴こえる愉快でキュートなサウンドです。
この歌こそ、映画の中の大切なシーンで多々登場します。チャッキーがアカペラで不気味に歌い上げるシーンにも注目です!
作品データ
監督/ラース・クレブバーグ
声の出演/マーク・ハミル
出演/ガブリエル・ベイトマン ほか
日本公開/2019年7月19日(金)全国ロードショー
配給/東和ピクチャーズ
オフィシャルサイト
(C)2019 Orion Releasing LLC. All Rights Reserved. CHILD’S PLAY is a trademark of Orion Pictures Corporation. All Rights Reserved.