『ブラック・ウィドウ』“痛みは人を強くする” イメージしていた彼女の人物像を180度変えた超大作【感想・おすすめポイント】

アベンジャーズ 』シリーズをはじめ、マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の各作品で活躍した スカーレット・ヨハンソン演じる「ブラック・ウィドウ」が単独で主役を務めた作品が遂に日本公開!感想やおすすめポイントをご紹介します。

▪︎簡単なあらすじ▪︎ ブラック・ウィドウ(スカーレット・ヨハンソン)の前に突如現れた、妹・エレーナ(フローレンス・ピュー)。姉妹は、自分たちを暗殺者に育てたスパイ組織「レッドルーム」の秘密を知り、組織から命を狙われる。唯一の味方は、かつて組織が作り出した“偽りの家族”だけだった…。
(C)Marvel Studios 2021



個人の範囲内でなるべく大きなネタバレに繋がらないよう文章を作成しておりますが、実際に鑑賞した後に感想やおすすめポイント等をまとめているため、劇中に登場する表現・描写が含まれる場合がございます。




わたしの“感想”

Maika
【痛みは人を強くする】ナターシャの言葉こそが本作品の全てを物語っています。

ブラック・ウィドウ(ナターシャ・ロマノフ)のイメージは、ただただ完璧で冷酷でプロフェッショナル、気の強い、クールな女性でした。本作品を観るまでは。
スカーレット・ヨハンソンの幅広い演技力も相まって、今はこれらのイメージに加えて「優しさ」と「心の強さ」と「」を持った真のヒーローへと変わりました。

エンドゲームで衝撃を与えた、ブラック・ウィドウとして、またナターシャ・ロマノフとしての決断。
その運命の選択まで 彼女の身に起こった様々な事柄を幼少期から描いた本作品は、イメージする人物像を180度変えてしまった超大作でした。

物語の時代設定は、アイアンマンとキャプテン・アメリカが激しく対立し、アベンジャーズが分裂している最中。MCU作品の時系列で言うと、「シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ 」と「アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー 」の間くらいでしょうか。

アベンジャーズとして皆が再び集結するまでの間、ナターシャは何をしていたのか…。それは本編で明らかになるのですが、想像を遥かに超えるハードなミッションをこなしていました。
そのミッションの中には、回想として過去に登場していた“レッドルーム”での出来事も大きく関係しています。

(C)Marvel Studios 2021

また、ナターシャの“家族”についても描かれていて、特に妹・エレーナは物語のキーパーソンとも言える重要な存在として登場します。
個人的には“父”レッド・ガーディアンに注目していて、彼の醸し出す独特のオーラがコメディ要素満載で面白かったです。
もちろん“母”メリーナも良い味を出しています。どこか謎めいた雰囲気を持つ女性であり、メリーナの“本当の顔”は原作からも色々と予想されていますが、今後他の作品でも登場するのでしょうか。



度重なる公開延期により、フェーズ4の物語構成にも少しばかり影響が出たようですが、
「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」を観てから本作品を観ると、より楽しめると思います。ちょっとした、“イースターエッグ”が待っていますよ!

【痛みは人を強くする】
どうしてそんなに(心が)強いの?と、メリーナがナターシャに問い、彼女が出した答えがこの言葉。
本作品の全てを物語っています。

わたしの“おすすめポイント”

  • ナターシャの“家族”と“ ブダペストでの出来事が遂に判明!

これまで“天涯孤独”の描写が多かったナターシャに“家族”がいたことが判明。ナターシャ初の家族ドラマとしても大注目です!
また、『アベンジャーズ 』でクリントとの会話の中に出てきた“ブダペスト”に関するとある出来事も、本編に大きく関わってきます。

(C)Marvel Studios 2021
  • コピーの達人の正体とは!?

正体不明のヴィラン「タスクマスター」は、あらゆる身体戦術を見ただけで真似してしまう凄技が武器。これまで、アベンジャーズのヒーロー7人の戦術をコピーしたことが判明しているそうです…!!
誰のどんな技かは、是非本編を見て確かめてみてください♪



作品データ

監督/ケイト・ショートランド
出演/スカーレット・ヨハンソン ほか
日本語吹き替え版/米倉涼子 ほか
日本公開/2021年7月8日(木)全国ロードショー
2021年7月9日(金)ディズニープラス プレミアアクセスで公開
配給/ディズニー
オフィシャルサイト

(C)Marvel Studios 2021

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ABOUT『映画とわたし』の運営者

【取材、撮影、記事作成など、Webサイト『映画とわたし』に関わる全てのことを担当】 兵庫県神戸市出身、関西大学卒業。大学在学中にシンガーとして音楽活動を開始。CDリリースや数々のアーティストのバックコーラスを経て、ディズニー映画『美女と野獣』の日本語版デュエットソングDAMガイドボーカル(第一興商)を務める。卒業後は、関西のマスメディアで業務に携わり、2019年には神戸のラジオブースでパーソナリティとして活動。2022年には、阪神百貨店で開催されたバレンタイン催事のイメージソング『Strawberry』を制作。